岩手県の公的統計は「いわての統計情報」という一つのデータベースに集まっていて、2026年9月9日時点で、岩手県の景況は令和8年6月分、鉱工業生産指数は令和8年6月分、家計調査は令和8年7月分、毎月人口推計は令和8年8月分まで公開されています。県の人口は1,126,813人、世帯数は535,667世帯(2025年10月1日現在)です。
そして、いま最も動きがあるのが国勢調査です。令和7年国勢調査の人口等基本集計は、総務省統計局の公表予定で2026年9月29日とされています。年齢別・世帯別の確定した数字が5年ぶりに入れ替わるということで、事業計画や補助金申請に「岩手県の人口は◯人」と書く根拠が、この時期を境に変わります。
この記事では、岩手の事業者が根拠として使える統計がどこにあり、何がいつ更新され、どこまでを生成AIに任せてよいのかを、県と国の一次情報に沿って整理します。

この記事の要点
- 岩手県の統計は県サイトの「統計情報」ページと、データベース「いわての統計情報」の2つが入口です。実際の数表とファイルは後者にあります。
- 2026年9月9日時点の最新公開は、岩手県の景況が令和8年6月分(2026年9月7日更新)、家計調査が令和8年7月分(同日更新)、鉱工業生産指数が令和8年6月分(2026年9月4日更新)、労働力調査が令和8年第2四半期まで(2026年8月31日更新)、毎月人口推計が令和8年8月分(2026年8月28日更新)です。
- 令和7年国勢調査は、調査期日が2025年10月1日、速報集計の公表が2026年5月29日、人口等基本集計の公表が2026年9月29日とされています。就業状態等基本集計は2027年3月まで、世帯構造等基本集計と従業地・通学地集計は2027年5月まで、抽出詳細集計は2027年11月までの予定です。
- 盛岡市消費者物価指数は2025年基準に切り替わりました。県のページでは令和8年7月分から新基準の指数が公開されています。基準が変わった指数は、古い基準の数字と単純に並べて比較できません。
- 統計を機械的に取り出したい場合は、政府統計ポータルe-StatのAPI機能が使えます。利用にはe-Statのユーザ登録が必要です。
- 生成AIに任せてよいのは「用語の意味を確かめる」「表の設計を考える」「説明文の下書きを作る」まで。数値の読み取り、出典の特定、最新かどうかの判断は自分で行ってください。
- 岩手県の統計についての問い合わせ先は調査統計課(電話019-629-5295〜5307、[email protected])です。
対象読者
- 事業計画書や補助金の申請書に、地域の人口・世帯・所得・物価の数字を書く必要がある岩手県内の中小企業・個人事業主の方
- 取引先との価格交渉や社内の稟議で、物価や生産指数を根拠に使いたい経営者・管理部門の方
- 市町村・地域団体で、住民向け資料や計画書に統計を引用する立場の方
- 生成AIに「岩手県の人口は?」と聞いて出てきた数字を、そのまま資料に貼ってよいか迷ったことがある方
読了後にできること
- 岩手県の統計がどのページのどこにあるかを、他人に説明できる
- 使いたい統計が「いつ時点の数字で、いつ更新されるか」を確認してから引用できる
- 国勢調査の集計が出そろう順番を把握し、いま引用できる数字と待つべき数字を分けられる
- 統計まわりの作業のうち、生成AIに渡してよい部分と自分で確認すべき部分を線引きできる
岩手県の統計はどこにあるか
最初につまずくのは、県のサイトに入口が2つあることです。どちらも正しいのですが、役割が違います。
入口は「統計情報」ページと「いわての統計情報」
県のウェブサイトには県政情報のなかに「統計情報」のページがあります。ここは案内の入口で、そこから外部のデータベース「いわての統計情報」へ進むと、実際の統計調査の結果ファイルが調査名ごとに並んでいます。数表やPDF、Excelファイルを取りに行くのはこちらです。
分野から探すこともできますし、調査名から探すこともできます。慣れないうちは「統計調査結果(最新)」の一覧を開いて、更新日が新しい順に何が出ているかを眺めるのが早いです。ここに更新日が入っているので、自分が使おうとしている数字が古くないかを最初に確認できます。
もう一つ、県には「岩手県オープンデータサイト」もあります。こちらは統計に限らず、県が機械判読できる形で公開しているデータの入口です。
県の代表的な数字
県の「岩手県の人口・経済」のページには、県の輪郭をつかむ数字がまとまっています。
| 項目 | 数値 | 時点・出典 |
|---|---|---|
| 人口 | 1,126,813人 | 2025年10月1日現在(岩手県毎月人口推計) |
| 世帯数 | 535,667世帯 | 2025年10月1日現在(岩手県毎月人口推計) |
| 県内総生産(名目) | 4兆8,973億円 | 令和5年度(県民経済計算) |
| 県内総生産(実質) | 4兆6,788億円 | 令和5年度(県民経済計算) |
| 経済成長率(名目/実質) | 3.1%/0.9% | 令和5年度(県民経済計算) |
| 一人当たり県民所得 | 283万5千円 | 令和5年度(県民経済計算) |
事業計画に「岩手県の市場規模」を書くときは、この県内総生産と一人当たり県民所得が出発点になります。ただしどちらも令和5年度の数字で、県民経済計算は集計に時間がかかる統計です。「最新」と書く場合は、参照した年度を必ず添えてください。
国・市町村のデータへの橋渡し
県の統計だけで足りないときは、政府統計ポータルのe-Statに移ります。国勢調査、経済センサス、家計調査といった国の統計は、都道府県別・市区町村別の表がここに揃っています。地域の比較をしたい場合は、内閣官房・内閣府が提供する地域経済分析システム(RESAS)も使えます。RESASは2026年6月18日に「クレジットカード消費地分析」「クレジットカード消費額分析」「地域経済総合分析」のメニューが追加されたと経済産業省が発表しています。なお、新型コロナ下で使われたV-RESASは2024年3月1日に公開を終了し、地方創生データ分析評価プラットフォーム(RAIDA)へ移行しています。
古い資料に載っているURLをそのまま辿ると、終了したサービスに行き当たることがあります。統計まわりのリンクは、資料に貼る前に一度開いて確認してください。

何がいつ更新されるかを先に押さえる
統計の失敗のほとんどは「古い数字を最新として出してしまう」ことです。更新のリズムを先に頭に入れておけば、この事故はかなり減ります。
月ごとに動くもの
2026年9月9日時点で、県が公開している主な統計の最新期と更新日は次のとおりです。
| 統計 | 最新の期 | 更新日 |
|---|---|---|
| 岩手県の景況 | 令和8年6月 | 2026年9月7日 |
| 家計調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出) | 令和8年7月 | 2026年9月7日 |
| 岩手県鉱工業生産指数 | 令和8年6月 | 2026年9月4日 |
| 労働力調査 | 令和8年第2四半期まで | 2026年8月31日 |
| 岩手県毎月人口推計 | 令和8年8月 | 2026年8月28日 |
| 学校基本調査 | 令和8年度 | 2026年8月26日 |
| 盛岡市消費者物価指数(2025年基準) | 令和8年7月 | 2026年8月21日 |
月次の統計は、対象月から公表まで2〜3か月かかるものがあります。景況と鉱工業生産指数が9月上旬の更新で6月分なのは、そういう構造です。「先月の数字を今日使う」ことは基本的にできないと考えてください。
年ごと、数年ごとに動くもの
毎月人口推計は毎月1日現在で、月報が月末ごろ、年報が3月に出ます。県民経済計算や学校基本調査、県民意識調査は年度単位です。そして国勢調査は5年に一度、経済センサスも数年に一度の周期で動きます。
年単位の統計は、更新の年に一気に数字が入れ替わります。社内資料のテンプレートに数字を直書きしていると、この入れ替わりを取りこぼします。数字は1枚のシートにまとめ、本文からはそこを参照する形にしておくと、更新のたびの差し替えが1か所で済みます。
「いつ時点の数字か」を必ず添える
引用するときは、値と一緒に「時点」と「出典」を書いてください。人口なら「1,126,813人(2025年10月1日現在・岩手県毎月人口推計)」の形です。この一手間があると、読み手が自分で確認でき、後から更新するときにも探す手間が減ります。補助金の申請書や計画書では、審査する側が根拠を確認できるかどうかが評価に効いてきます。県内の補助金の全体像は岩手の補助金でAI・DX導入を実現する完全ガイドにまとめています。
令和7年国勢調査は9月29日に人口等基本集計が出る
いま最も注意しておきたいのが国勢調査です。調査期日は2025年10月1日で、結果は一度に出るのではなく、集計の種類ごとに順番に公表されます。
集計が出そろう順番
総務省統計局が示している公表の予定は次のとおりです。
| 集計 | 公表(予定) |
|---|---|
| 速報集計(男女別人口及び世帯総数) | 2026年5月29日(公表済み) |
| 人口等基本集計 | 2026年9月29日 |
| 移動人口集計 | 2026年12月まで/2027年6月まで |
| 就業状態等基本集計 | 2027年3月まで |
| 世帯構造等基本集計 | 2027年5月まで |
| 従業地・通学地集計 | 2027年5月まで |
| 抽出詳細集計 | 2027年11月まで |
9月29日に出る人口等基本集計は、男女・年齢・世帯の種類・住居の状態といった基本的な属性がそろう回です。「岩手県の65歳以上人口」「市町村別の世帯数」といった、事業計画でよく使う数字がここで確定します。
一方、産業別・職業別の就業者数や、通勤・通学の流れ(どの市町村からどこへ人が動いているか)は、もっと後の集計です。採用計画や出店の検討でこれらが必要な場合は、当面は令和2年国勢調査の数字を「2020年時点」と明記して使うことになります。
推計値と確定値は入れ替わる
見落とされやすいのが、毎月人口推計との関係です。毎月人口推計は、直近の国勢調査の人口を出発点にして、その後の出生・死亡・転入・転出を足し引きして推計する統計です。つまり土台が国勢調査です。
新しい国勢調査の結果が確定すると、推計の土台が入れ替わります。同じ「岩手県の人口」でも、推計値と確定値でずれることがあります。秋以降に資料を作る場合は、どちらの数字を使ったのかを明記しておくと、後から数字が合わないという指摘を受けずに済みます。
9月末までにやっておくこと
いま社内にある資料で、人口・世帯・年齢構成の数字を使っているものを洗い出しておいてください。どのファイルのどのページに、どの数字が入っているかを一覧にしておけば、新しい数字が出たあとの差し替えが半日で終わります。この洗い出し作業は、資料の一覧づくりや置き換え箇所のチェックリスト化の部分を生成AIに手伝わせやすい領域でもあります。

消費者物価指数は2025年基準に切り替わった
価格転嫁の交渉や、値上げの社内説明に消費者物価指数を使っている事業者は、2026年の切り替えに注意してください。
基準年が2020年から2025年へ
消費者物価指数は5年ごとに基準年とウエイトを更新します。今回の改定で基準は2025年になり、県のページでも盛岡市消費者物価指数は「2025年基準」として、令和8年7月分から新基準の数字が公開されています(更新日は2026年8月21日)。
古い基準の数字と並べない
基準改定があった指数は、旧基準の数値と新基準の数値をそのまま同じ表に並べると比較になりません。長い期間の推移を見たい場合は、統計局が公表している接続指数を使ってください。社内の資料で「2019年から2026年までの推移」のようなグラフを作るときは、途中で基準が変わっていることを注記するか、接続指数に置き換えるかのどちらかが必要です。
交渉に使うときの組み立て方
価格交渉では、全国の消費者物価指数だけでなく、自社の原価に近い指標を組み合わせたほうが説得力が出ます。岩手県鉱工業生産指数や家計調査の支出、県の景況の判断も、県のデータベースから取れます。取引先との価格交渉の進め方そのものについては、価格交渉促進月間2026|岩手の転嫁率50.2%と交渉準備で、交渉月間の枠組みと準備の手順を扱っています。
生成AIに統計を扱わせるときの線引き
ここからが本題です。統計の作業には、生成AIに任せると本当に速くなる部分と、任せると事故になる部分がはっきり分かれています。
任せてよい作業・任せてはいけない作業
| 作業 | AIに任せる | 理由 |
|---|---|---|
| 統計用語の意味を確かめる(実質と名目、季節調整値、接続指数など) | 任せてよい | 一般的な定義の確認。ただし最終確認は統計局の解説ページで行う |
| 集計表やグラフの構成を考える(列の設計、見せ方の案出し) | 任せてよい | 様式は何度でも作り直せる |
| ダウンロードした数表の数字の読み取り・転記 | 任せない | 表の脚注や単位を取り違える。自分で開いて確認する |
| 「岩手県の人口は何人?」と数値そのものを尋ねる | 任せない | 学習時点の古い数字や他県の数字が混ざる |
| 出典URLを出させる | 任せない | 実在しないURLを返すことがある。県や統計局のページから自分で辿る |
| グラフの説明文・報告書の下書き | 任せてよい | 数字は自分で入れる前提で使う |
| 社内向けの用語解説メモの作成 | 任せてよい | 事実確認をしたうえで配る |
| 未公表の数字を推測させる | 任せない | 9月29日公表予定の集計を先に「予測」させても根拠にならない |
なぜ数値を聞いてはいけないのか
生成AIは、質問に対してもっともらしい形の答えを返すように作られています。統計の数値は「1,126,813人」のように具体的な形をしているので、それらしい数字が返ってきたときに、正しいのかどうかが見た目では判断できません。年度違い、基準年違い、他県の数字、推計値と確定値の混同。どれも、返ってきた文章の見た目からは区別がつきません。
数値は必ず、県や統計局のページで自分の目で確認した値を入れてください。統計に関する作業でAIに渡してよいのは、確認した数字の周りにある「文章を書く」「表を整える」「説明を言い換える」といった仕事です。
資料に載せる前に見る5点
数字を1つ資料に入れるたびに、次の5点を確認してください。1つでも欠けているなら、その数字はまだ載せられません。
- 時点が書ける。「2025年10月1日現在」のように、いつの数字かを言い切れる。
- 出典のページを自分で開いた。AIが示したURLではなく、県や統計局のページから辿った。
- 基準年がそろっている。同じ表やグラフのなかで、旧基準と新基準が混ざっていない。
- 新しい数字を追加していない。元の統計にない値を、計算や推測で足していない。
- 最終確認を人が行う。誰が確認したかを、社内で決めてある。
社内ルールに落とす
複数人で資料を作る職場では、この線引きを口頭の約束ではなく文書にしておいたほうが安全です。何を入力してよいか、AIが出した数字をどう扱うか、誰が最終確認するか。入力禁止情報の整理から始める手順はAI研修前に決める利用ルール完全ガイドにまとめています。県内の生成AI活用の広がり方については生成AI活用、中小企業は32.3%どまり|岩手の企業が今すぐやることも参考にしてください。

使える依頼文の例
数値の確認は自分で行い、その周りをAIに任せる。この形にすると、実務で使える出力が返ってきます。
あなたは中小企業の経営企画を支援するアシスタントです。
社内の会議資料に載せる説明文の下書きを作ってください。
前提(この数字は私が公的統計で確認済みです。変更しないでください)
- 岩手県の人口:1,126,813人(2025年10月1日現在・岩手県毎月人口推計)
- 岩手県の世帯数:535,667世帯(同上)
- 一人当たり県民所得:283万5千円(令和5年度・県民経済計算)
依頼
1. 上の3つの数字を使って、当社の商圏の前提を説明する文章を300字程度で書いてください
2. 数字は上の値だけを使い、新しい数字を追加しないでください
3. 出典の表記は「(時点・統計名)」の形で残してください
4. 断定を避けるべき箇所があれば、その理由を最後に箇条書きで指摘してください
前提として数字を先に渡し、「新しい数字を追加しない」と明示するのが要点です。この一文がないと、文章を整える過程でそれらしい補足数値が混ざってきます。
数を機械的に取りたい場合
同じ表を毎月取り込みたい、複数年をまとめて処理したいという場合は、e-StatのAPI機能が使えます。バージョン3.0では小地域・地域メッシュのデータも取得できます。利用にはe-Statのユーザ登録が必要です。表計算ソフトへの手作業のコピーを毎月繰り返しているなら、この仕組みに置き換える価値があります。
統計を毎月の判断に戻す仕組みにする
統計は、調べたときに一度だけ見て終わりにすると効果が出ません。月に一度、同じ手順で見る形にすると、変化に気づけるようになります。
月に一度の見直しをつくる
やり方は単純です。月初に県のデータベースの「統計調査結果(最新)」を開き、更新されたものを確認する。自社に関係する指標だけを1枚のシートに追記する。前月と比べて動いた項目があれば、その理由を一行だけメモする。ここまでで15分から30分です。
シートの様式づくりと、追記したあとの「今月の変化」の要約文の下書きは、生成AIに任せられます。数字の入力と、動いた理由の判断は自分で行ってください。
見る指標を絞る
すべての統計を追う必要はありません。業種によって効く指標は違います。
- 製造業:岩手県鉱工業生産指数、岩手県の景況
- 小売・飲食:家計調査、盛岡市消費者物価指数、岩手県の景況
- 建設・不動産:毎月人口推計(市町村別)、国勢調査の世帯数
- 人材採用に課題がある業種:労働力調査、学校基本調査
- 観光・宿泊:家計調査、国の宿泊旅行統計
3つか4つに絞って、毎月同じものを見るほうが変化に気づけます。事業継続の計画づくりのなかで地域のデータを使う場面については、岩手の事業継続力強化計画×AI|補助金10月16日締切の準備でも扱っています。
分からないことは県に聞く
統計の見方や、どの調査を使えばよいかは、県の調査統計課に問い合わせることができます。国勢調査・労働力調査・家計調査は生活統計担当、経済センサス・工業統計調査・毎月勤労統計調査は経済統計担当が所管しています。電話は019-629-5295から5307、メールは[email protected]です。AIに聞いて曖昧な答えが返ってきたら、そこで止めて所管に確認するのが結局いちばん速いです。

やりがちな失敗3パターン
AIが出した数字をそのまま資料に貼る
最も多い失敗です。生成AIに「岩手県の人口は」と聞くと、それらしい数字が返ってきます。しかしそれが何年何月時点の、どの統計に基づく値なのかは、返答の文面からは検証できません。資料に載せる数値は、県や統計局のページで自分が開いて確認したものだけにしてください。
基準年が違う指数を同じグラフに並べる
消費者物価指数のように基準年が更新される統計では、旧基準と新基準の数値をそのまま並べても意味のある比較になりません。長期の推移を見せたいときは接続指数を使うか、基準が変わった時点を図中に注記してください。
更新のタイミングを見ずに「最新」と書く
月次統計は対象月から公表まで時間がかかります。年次統計は更新の月に一気に入れ替わります。国勢調査は集計の種類ごとに公表時期が違います。資料に「最新」と書くのではなく、「2025年10月1日現在」「令和8年6月分」のように時点を書くほうが安全で、読み手にも親切です。
まとめ|今週やること
- 県のデータベース「いわての統計情報」を開き、「統計調査結果(最新)」の一覧をブックマークする。
- 自社に関係する指標を3つか4つ選び、現在の最新期と更新日を書き出す。
- 社内資料のなかで、人口・世帯・年齢構成の数字を使っているファイルを一覧にする。9月29日公表予定の人口等基本集計に備える。
- 消費者物価指数を使っている資料があれば、2020年基準と2025年基準が混ざっていないか確認する。
- 統計の数値をAIに尋ねていないか、社内の使い方を確認する。数値は自分で確認し、AIには文章と表を任せる形に切り替える。
- 判断に迷う点は、県の調査統計課(019-629-5295〜5307)に問い合わせる。
よくある質問(FAQ)
Q. 岩手県の統計データはどこで見られますか。
A. 県のウェブサイトの「統計情報」ページが案内の入口で、実際の数表やファイルは外部データベース「いわての統計情報」に置かれています。分野別・調査別に探せるほか、「統計調査結果(最新)」の一覧から更新日順に確認できます。県が機械判読できる形で公開しているデータは「岩手県オープンデータサイト」にもあります。
Q. 岩手県の人口は何人ですか。
A. 県が公開している「岩手県の人口・経済」のページでは、2025年10月1日現在で1,126,813人、世帯数535,667世帯と案内されています(岩手県毎月人口推計)。毎月人口推計は毎月1日現在の推計値で、月報が月末ごろに更新されます。2026年9月9日時点では令和8年8月分まで公開されています。
Q. 令和7年国勢調査の結果はいつ出ますか。
A. 総務省統計局の予定では、速報集計が2026年5月29日に公表済み、人口等基本集計が2026年9月29日です。その後、移動人口集計が2026年12月まで/2027年6月まで、就業状態等基本集計が2027年3月まで、世帯構造等基本集計と従業地・通学地集計が2027年5月まで、抽出詳細集計が2027年11月までとされています。
Q. 毎月人口推計と国勢調査は、どちらの数字を使えばよいですか。
A. 毎月人口推計は直近の国勢調査を土台にした推計値で、月ごとの動きを見るのに向いています。国勢調査は5年に一度の全数調査で、年齢構成や世帯の種類まで確定した値が得られます。どちらを使う場合も「◯年◯月◯日現在・統計名」を添えてください。新しい国勢調査の結果が確定すると推計の土台が入れ替わるため、時期をまたぐ資料では数字がずれることがあります。
Q. 消費者物価指数の「2025年基準」とは何ですか。
A. 消費者物価指数は5年ごとに、指数を100とする基準年とウエイトを更新します。今回の改定で基準は2025年になり、盛岡市消費者物価指数も県のページで2025年基準として公開されています(令和8年7月分、更新日2026年8月21日)。基準が違う指数どうしを同じ表に並べると比較になりません。長期の推移には接続指数を使ってください。
Q. 統計の数字を生成AIに聞いてもよいですか。
A. 数値そのものを尋ねる使い方は避けてください。学習時点の古い数字、他県の数字、推計値と確定値の混同が起きても、返答の見た目からは判別できません。用語の意味の確認、表の構成の検討、説明文の下書きなど、確認済みの数字の周りにある作業に使うのが現実的です。
Q. 統計データをまとめて取り込みたいときはどうしますか。
A. 政府統計ポータルe-StatのAPI機能が使えます。バージョン3.0では小地域・地域メッシュのデータも取得できます。利用にはe-Statのユーザ登録が必要です。地域比較を視覚的に行いたい場合は、地域経済分析システム(RESAS)も選択肢になります。
Q. 統計の使い方が分からないときは、どこに聞けばよいですか。
A. 県の調査統計課が窓口です。国勢調査・労働力調査・家計調査は生活統計担当、経済センサス・工業統計調査・毎月勤労統計調査は経済統計担当が所管しています。電話は019-629-5295から5307、メールは[email protected]、ファクスは019-629-5309です。
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参考・出典
- 岩手県「統計情報」
- 岩手県「いわての統計情報」(統計データベース)
- 岩手県「いわての統計情報」統計調査結果一覧(各統計の最新期と更新日/2026年9月9日確認)
- 岩手県「岩手県の人口・経済」(人口・世帯数は2025年10月1日現在、県内総生産・県民所得は令和5年度)
- 岩手県「調査統計課」(担当区分・連絡先)
- 岩手県「岩手県オープンデータサイト」
- 総務省統計局「令和7年国勢調査/調査の結果」(集計別の公表日・公表予定)
- 総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計結果」(2026年5月29日公表)
- 総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」(2025年基準改定)
- 政府統計の総合窓口e-Stat「API機能」(利用にはユーザ登録が必要)
- 内閣官房・内閣府「地域経済分析システム(RESAS)」
- 経済産業省「国内最大級のオープンデータプラットフォームである地域経済分析システム(RESAS)をアップデートしました」(2026年6月18日)
本文の数値と更新日は2026年9月9日時点で各ページに掲載されていた内容です。統計は随時更新され、国勢調査の公表予定も変更される場合があります。資料に引用する前に、必ず各ページで最新の値と時点を確認してください。
岩手でAI導入・AI研修を進めたい方へ
統計の数字を確かめる作業は、生成AIに任せられません。しかしその周りにある「毎月同じ表に追記する」「稟議用に1枚でまとめる」「同じ内容を社内向けと社外向けに書き分ける」といった作業は、AIの下書きでかなり軽くなります。判断に使う時間を残すために、事務の側から手を付けるのが現実的です。
Uravationは、岩手県内の事業者に向けて生成AIの導入支援と社内研修を行っています。どの業務からAIに渡すか、どこから先は人が確認するか、入力してよい情報の線引きをどう社内文書にするか。自社の業務に合わせた進め方を相談したい方は、お問い合わせからご連絡ください。