この記事の要点
- 農林水産省の生産農業所得統計(令和6年・確報)では、岩手県の農業産出額は3,269億円で全国10位、前年の2,902億円から12.6%増えました。生産農業所得は1,100億円で25.6%の増加です。
- 部門別では畜産が1,864億円(57.0%)、耕種が1,405億円(43.0%)です。品目では鶏の917億円(28.1%)と米の873億円(26.7%)が2本柱で、ブロイラーは691億円で全国3位、全国の産出額の16.2%を岩手が占めます。
- 令和6年に増えたのは米で、527億円から873億円へ65.7%の増加です。逆に鶏は999億円から917億円へ8.2%減り、畜産計もわずかに減りました。「県全体が伸びた」と「畜産が伸びた」は別の話です。
- 市町村別農業産出額(推計)では一関市が331億8,000万円で県内1位、奥州市307億3,000万円、矢巾町232億8,000万円と続きます。ただしこの推計は県の産出額を作付面積や飼養頭羽数で按分した値で、市町村ごとの価格や単収の差は反映されていません。
- 生成AIは「どの数字を使うか」を決める工程には向きませんが、e-Statの統計表から自社の市町村の行を抜き出して表にする、産出額の推移を事業計画の説明文に整える、といった作業なら任せられます。
岩手の農業産出額3,269億円|まず押さえる4つの数字
最初に県全体の数字を確認します。以下はすべて農林水産省「令和6年生産農業所得統計」の都道府県別推計(確報・令和8年3月25日公表)の値です(農林水産省「令和6年生産農業所得統計 表3 都道府県別農業産出額及び生産農業所得 実額」(令和8年3月25日))。

産出額と全国順位
| 項目 | 令和6年 | 全国順位 |
|---|---|---|
| 農業産出額 | 3,269億円 | 10位 |
| 耕種計 | 1,405億円 | 19位 |
| 畜産計 | 1,864億円 | 4位 |
| 生産農業所得 | 1,100億円 | 13位 |
県全体の順位は10位ですが、耕種だけ見ると19位、畜産だけ見ると4位です。岩手の順位を押し上げているのは畜産で、耕種は全国の中位にあります。県の「農業の指標」も同じ値を掲載しており、農業産出額の対前年増減率は12.6%、全国に占める割合は3.0%です(岩手県農林水産部「令和6年度版 岩手県農業の指標」(令和8年3月))。
生産農業所得は「産出額から経費を引いた残り」
農業産出額は、品目ごとの生産量に農家庭先販売価格(消費税を含む)を掛けて合計した金額です。売上に近い概念で、肥料や飼料などの経費は引かれていません。生産農業所得は、そこから減価償却費と間接税を含む物的経費を差し引き、経常補助金を加えた金額です。農林水産省の「利用者のために」にこの定義と計算式が載っています(農林水産省「令和6年生産農業所得統計 利用者のために」(令和8年3月25日))。
岩手県の令和6年の生産農業所得は1,100億円で、産出額に対する割合(所得率)は33.6%です。事業計画で「県の農業は3,269億円の産業」と書くときは、それが売上ベースの数字であり、手元に残る付加価値は1,100億円だと分けて示すと、読み手が誤解しません。
この数字がいつのもので、どう作られたか
推計期間は令和6年1月から12月までの1年間です。ただし暦年をまたいで生産される野菜や果実は年産区分で計上されます。令和6年分は令和7年12月23日にまず公表され、令和8年3月25日に確報として統計表が差し替えられました。この記事の値は確報です。
もう一つの注意は「都道府県別推計の合計は全国推計と一致しない」ことです。都道府県別推計では、他県に販売した種子や子豚などの中間生産物を産出額に計上しますが、全国推計では中間生産物を一切計上しません。県の数字と全国の数字を並べるときは、同じ表3の「全国比」の列を使うのが安全です。県内の統計そのものの探し方は岩手県の統計データの探し方にまとめています。
部門別|畜産57.0%・米26.7%の構造
岩手の農業産出額の内訳を部門と品目で見ます。値と構成割合は表3の実額と構成割合の統計表から取っています(農林水産省「令和6年生産農業所得統計 表3 農業産出額構成割合」(令和8年3月25日))。

畜産の内訳
| 品目 | 産出額 | 構成割合 | 全国順位 |
|---|---|---|---|
| 畜産計 | 1,864億円 | 57.0% | 4位 |
| 鶏 | 917億円 | 28.1% | 2位 |
| うちブロイラー | 691億円 | 21.1% | 3位 |
| うち鶏卵 | 187億円 | 5.7% | 14位 |
| 豚 | 415億円 | 12.7% | 6位 |
| 乳用牛 | 268億円 | 8.2% | 6位 |
| うち生乳 | 257億円 | 7.9% | 4位 |
| 肉用牛 | 253億円 | 7.7% | 6位 |
畜産の中でも鶏が917億円と突出しており、県の農業産出額の28.1%が鶏だけで生まれています。その大半はブロイラーの691億円です。豚が415億円で続き、乳用牛と肉用牛はそれぞれ268億円と253億円で並びます。畜産の現場でAIをどう使うかは岩手の畜産・酪農×AI実践ガイドで扱っています。
耕種の内訳
| 品目 | 産出額 | 構成割合 | 全国順位 |
|---|---|---|---|
| 耕種計 | 1,405億円 | 43.0% | 19位 |
| 米 | 873億円 | 26.7% | 11位 |
| 野菜 | 294億円 | 9.0% | 31位 |
| 果実 | 141億円 | 4.3% | 17位 |
| 花き | 44億円 | 1.3% | 25位 |
| 工芸農作物 | 23億円 | 0.7% | 12位 |
耕種は米が873億円で、耕種計1,405億円の大半を占めます。野菜は294億円で全国31位と、産出額の規模では他県に見劣りしますが、果実は141億円で17位です。米農家の販売準備にAIを使う手順は岩手の米農家×AI、果樹園の直売は岩手のりんご・ぶどう農園×AIで書いています。
全国比で見る岩手の強み
同じ統計の「合計(全国)に占める割合」の表を見ると、岩手の位置がはっきりします(農林水産省「令和6年生産農業所得統計 表3 合計(全国)に占める割合」(令和8年3月25日))。農業産出額全体では全国の3.0%ですが、ブロイラーは16.2%、鶏全体では8.6%、豚は5.4%、畜産計では5.0%を岩手が占めます。一方、米は3.4%、野菜は1.2%です。
農林水産省の概要資料では、ブロイラーの都道府県別割合は鹿児島県が24.7%で最も大きく、図では宮崎県17.8%、岩手県16.2%と続きます(農林水産省「令和6年農業産出額及び生産農業所得(都道府県別推計)統計結果の概要」(令和8年3月25日))。「岩手は全国有数のブロイラー産地」という表現は、この16.2%と3位という数字で裏付けられます。
令和2年からの推移|米65.7%増、鶏8.2%減
令和6年の3,269億円は、県の「農業の指標」に載る令和2年以降の5年間で最も大きい値です。年ごとの値は次のとおりです(岩手県農林水産部「令和6年度版 岩手県農業の指標」(令和8年3月))。

産出額の5年間
| 年次 | 農業産出額 | 耕種計 | 畜産計 |
|---|---|---|---|
| 令和2年 | 2,741億円 | 1,112億円 | 1,628億円 |
| 令和3年 | 2,651億円 | 951億円 | 1,701億円 |
| 令和4年 | 2,660億円 | 945億円 | 1,714億円 |
| 令和5年 | 2,902億円 | 1,000億円 | 1,901億円 |
| 令和6年 | 3,269億円 | 1,405億円 | 1,864億円 |
令和3年と4年は2,600億円台で横ばいでしたが、令和5年に2,902億円、令和6年に3,269億円へ2年続けて増えました。ただし、令和5年までの増加は畜産が引っ張り、令和6年の増加は耕種が引っ張っています。耕種計は1,000億円から1,405億円へ40.5%の増加、畜産計は1,901億円から1,864億円へ1.9%の減少です。
令和6年に動いた品目
| 品目 | 令和5年 | 令和6年 | 対前年増減率 |
|---|---|---|---|
| 米 | 527億円 | 873億円 | 65.7%増 |
| 野菜 | 255億円 | 294億円 | 15.3%増 |
| 果実 | 126億円 | 141億円 | 11.9%増 |
| 豚 | 388億円 | 415億円 | 7.0%増 |
| 乳用牛 | 255億円 | 268億円 | 5.1%増 |
| 肉用牛 | 249億円 | 253億円 | 1.6%増 |
| 鶏 | 999億円 | 917億円 | 8.2%減 |
| 工芸農作物 | 25億円 | 23億円 | 8.0%減 |
令和6年の増加分の中心は米です。527億円から873億円へ346億円増え、構成割合も18.2%から26.7%に上がりました。産出額は生産量に農家庭先販売価格を掛けた値なので、生産量が同じでも価格が上がれば産出額は増えます。この統計だけでは「量が増えたのか、価格が上がったのか」は分かりません。事業計画や補助金の申請書で「県の米の産出額は65.7%増」と書くときは、統計の性質として価格の影響を含んでいる旨を添えるほうが正確です。
鶏は999億円から917億円へ8.2%減りました。それでも構成割合は28.1%で、米とほぼ同じ規模です。生産農業所得は876億円から1,100億円へ25.6%増えており、産出額の伸び12.6%を上回っています。
東北と全国の中での位置|1戸当たり所得は東北平均を下回る
岩手の数字を東北6県の合計と全国に並べたのが、県の「農業の指標」の「全国、東北における県農業の地位」の表です(岩手県農林水産部「令和6年度版 岩手県農業の指標」(令和8年3月))。

東北に占める岩手の割合
| 区分 | 岩手県 | 東北 | 岩手県/東北 |
|---|---|---|---|
| 農業産出額 | 3,269億円 | 18,354億円 | 17.8% |
| 米 | 873億円 | 7,424億円 | 11.8% |
| 鶏 | 917億円 | 2,008億円 | 45.7% |
| 乳用牛 | 268億円 | 686億円 | 39.1% |
| 豚 | 415億円 | 1,367億円 | 30.4% |
| 肉用牛 | 253億円 | 1,015億円 | 24.9% |
| 工芸農作物 | 23億円 | 49億円 | 46.9% |
| 生産農業所得 | 1,100億円 | 6,846億円 | 16.1% |
岩手は東北の農業産出額の17.8%を占めますが、鶏は45.7%、乳用牛は39.1%と、東北の畜産の中で大きな位置にあります。米は11.8%で、東北の米どころの中では小さい側です。同じ表で耕地面積は146,000ヘクタールで東北の18.0%、全国の3.4%です。
1戸当たり・1人当たりで見ると順位が変わる
同じ表には、生産農業所得を農家1戸当たり、耕地10アール当たり、基幹的農業従事者1人当たりに割った値も載っています。
| 区分 | 岩手県 | 東北 | 全国 |
|---|---|---|---|
| 農家1戸当たり | 2,088千円 | 2,535千円 | 2,269千円 |
| 耕地10アール当たり | 75千円 | 85千円 | 93千円 |
| 基幹的農業従事者1人当たり | 2,474千円 | 2,742千円 | 2,909千円 |
県全体の産出額は全国10位でも、農家1戸当たりの生産農業所得は2,088千円で、東北平均の2,535千円と全国平均の2,269千円のどちらも下回ります。耕地10アール当たりでも75千円で、全国の93千円より低い値です。「岩手の農業は規模が大きい」と「岩手の農家の所得が高い」は別の話で、資料ではこの2つを混ぜないでください。
市町村別(推計)|一関市331億8,000万円が最多
自社の市町村の数字を知りたいときは、農林水産省の「市町村別農業産出額(推計)」を使います。令和6年分は令和8年7月24日に公表され、8月3日に正誤表が更新されています(農林水産省「市町村別農業産出額(推計)」)。以下の値は同ページの詳細品目別データ(Excel)の岩手県分で、単位は千万円です。

県内上位10市町村
| 県内順位 | 市町村 | 産出額 | 億円換算 | 全国順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 一関市 | 3,318千万円 | 331億8,000万円 | 37位 |
| 2位 | 奥州市 | 3,073千万円 | 307億3,000万円 | 43位 |
| 3位 | 矢巾町 | 2,328千万円 | 232億8,000万円 | 84位 |
| 4位 | 花巻市 | 2,226千万円 | 222億6,000万円 | 91位 |
| 5位 | 八幡平市 | 1,923千万円 | 192億3,000万円 | 122位 |
| 6位 | 洋野町 | 1,826千万円 | 182億6,000万円 | 136位 |
| 7位 | 岩手町 | 1,808千万円 | 180億8,000万円 | 138位 |
| 8位 | 二戸市 | 1,685千万円 | 168億5,000万円 | 161位 |
| 9位 | 北上市 | 1,662千万円 | 166億2,000万円 | 164位 |
| 10位 | 盛岡市 | 1,346千万円 | 134億6,000万円 | 223位 |
億円換算の列は、統計表の千万円の値を10で割っただけの表記で、丸めていません。一関市と奥州市が300億円を超え、全国でも37位と43位に入ります。3位の矢巾町は町でありながら花巻市や北上市を上回ります。
部門で見ると市町村の顔が違う
同じ統計表の部門別の行を見ると、上位の市町村でも中身は違います。一関市は耕種1,401千万円に対して畜産1,917千万円で、鶏699千万円、豚655千万円、肉用牛371千万円と畜産が多い構成です。奥州市は耕種2,398千万円のうち米が1,794千万円で、米の産出額は県内で最も大きい市です。花巻市も米1,385千万円が中心です。
矢巾町は畜産1,895千万円のうち鶏が1,759千万円、二戸市は産出額1,685千万円のうち鶏が1,044千万円で、どちらも鶏で県内上位に入っています。洋野町は畜産1,750千万円で豚731千万円と鶏768千万円、岩手町は野菜372千万円と肉用牛361千万円が柱です。盛岡市は果実264千万円で県内1位、うちりんごが244千万円で全国18位です。県北の養鶏地域については九戸村のAI活用ガイド、酪農地域については葛巻町の酪農・農林・ワイン事業者向けAI活用ガイドでも扱っています。
沿岸の数字
沿岸部は産出額の規模が小さく、県内順位の下位に並びます。大船渡市306千万円(22位)、陸前高田市178千万円(27位)、宮古市167千万円(29位)、山田町84千万円(30位)、釜石市39千万円(31位)、大槌町38千万円(32位)、普代村23千万円(33位)です。沿岸の事業者が「県の農業産出額は3,269億円」と資料に書いても、自分の市町村の農業の規模は伝わりません。市町村の値を並べて示すほうが読み手に届きます。
推計値としての注意
この市町村別の数字は、都道府県別農業産出額を農林業センサスや作物統計で市町村別に按分した加工統計です。農林水産省は「市町村毎の価格や単収の差は反映されていない」と明記しています(農林水産省「市町村別農業産出額(推計)の概要」)。耕種は収穫量や販売目的の作付面積、畜産は飼養頭羽数で按分されるため、同じ面積で高い単価の品目を作っている市町村でも、その差は数字に出ません。
また、統計表の「x」は秘匿を示します。都道府県別で秘匿されている品目は県内の全市町村で秘匿され、花き、茶、生乳のように部門が単一品目の場合も秘匿の対象です。岩手県分では豚や生乳の行に「x」が多く、市町村の畜産の内訳を足し合わせても畜産計に一致しないことがあります。資料に転記するときは「x」を0に置き換えず、そのまま「秘匿」と書いてください。
県の目標3,500億円とどうつなぐか
岩手県は令和7年7月に「いわて農業生産強化ビジョン」を策定し、令和10年の目標として農業産出額3,500億円、食料自給率120%、新規就農者数300人を掲げています(岩手県農林水産部農業振興課「いわて農業生産強化ビジョン」)。令和6年の3,269億円は、この目標に対して231億円の差です。

県の資料を使うときの出どころ
県内の農業の数字は、県の農林水産部農林水産企画室が毎年まとめる「岩手県農業の指標」に一通り載っています。令和6年度版は令和8年3月に出ており、産出額と生産農業所得のほか、耕地面積、農家数、作物別の作付面積と収穫量、家畜の飼養頭数、東北と全国との比較が1冊にまとまっています(岩手県「令和6年度版『岩手県農業の指標』」)。
同じ資料には、県内総生産に占める農業生産の割合として令和4年度の2.3%、県の就業人口に占める農業就業人口の割合として令和4年の7.8%も載っています。産出額の大きさを県経済の中で位置づけたいときは、この2つの割合を並べると読み手が規模感をつかめます。県民所得との関係は岩手の一人当たり県民所得の記事で扱いました。
補助金の申請書に引くとき
農業関係の補助金や県の事業で「地域の農業の現状」を書く欄には、次の3点を出典付きで置くと整います。県全体の産出額3,269億円と全国10位、自社が属する部門の産出額と構成割合、自社の市町村の推計値です。同じ品目でも「県の米は873億円で全国11位」「奥州市の米は1,794千万円で県内最大」のように県と市町村の2段で書くと、審査する側が位置づけを読み取れます。製造業で同じ書き方をした例は岩手の製造品出荷額の読み方にあります。
生成AIに任せる工程、人がやる工程
統計を読んで資料に落とすまでの作業を、人がやる工程とAIに任せる工程に分けます。

人がやる工程
どの年次の、どの統計表の、どの列の値を使うかは人が決めます。生産農業所得統計には第1報と確報があり、都道府県別推計と全国推計では中間生産物の扱いが違います。市町村別は推計値で秘匿があります。このどれを使うかを決めずにAIに「岩手の農業産出額を調べて」と頼むと、年次の違う値や合計の合わない値が混ざって返ってきます。
e-Statから統計表をダウンロードし、岩手県の行と自社の市町村の行を確認するところまでは人がやってください。手元に確定した数字がある状態でAIに渡すのが前提です。
AIに任せる工程
確定した数字を渡したあとの作業は任せられます。ダウンロードしたExcelの岩手県分を貼り付けて「部門別に表にまとめ、構成割合を計算して」と頼めば、この記事の表と同じ形になります。市町村別の表を渡して「一関市と奥州市と花巻市の部門別の違いを3行で説明して」と頼めば、資料の説明文の下書きになります。
令和2年から令和6年の推移を渡して「事業計画の『地域の現状』欄に入る200字の文章にして」という使い方も向いています。数字は渡したものだけを使うよう指示し、出力の数字が元の表と一致するかは人が突き合わせます。農作業の記録や販売資料の作り方は岩手の農業・一次産業がAIで作業記録・販売・継承資料を残す方法で扱っています。
プロンプトに入れておく3つの条件
- 「数字は貼り付けた表の値だけを使い、表にない数字を補わない」と書く。産出額は価格の影響を含む値なので、AIが「生産量が増えた」と言い換えないように「増減の理由は書かない」も添える。
- 「単位は千万円のまま、億円に直すときは10で割った値をそのまま書く」と書く。四捨五入で丸めた値と元の値が混ざると、後で照合できなくなる。
- 「xは秘匿なので0にせず『秘匿』と書く」と書く。市町村別の畜産の内訳で足し算が合わない理由もここにある。
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よくある質問
Q. 岩手県の農業産出額はいくらで、全国何位ですか。
農林水産省の令和6年生産農業所得統計(確報)では3,269億円で全国10位です。前年の2,902億円から12.6%増えました。

Q. 農業産出額と生産農業所得はどう違いますか。
農業産出額は品目ごとの生産量に農家庭先販売価格を掛けて合計した金額で、売上に近い概念です。生産農業所得は産出額から物的経費を差し引き、経常補助金を加えた付加価値で、岩手県の令和6年は1,100億円です。
Q. 岩手県でいちばん産出額が大きい品目は何ですか。
鶏の917億円で、県の農業産出額の28.1%を占めます。次が米の873億円(26.7%)です。鶏のうちブロイラーは691億円で全国3位です。
Q. 自分の市町村の農業産出額はどこで分かりますか。
農林水産省の「市町村別農業産出額(推計)」で分かります。令和6年分は令和8年7月24日公表で、県内では一関市331億8,000万円、奥州市307億3,000万円、矢巾町232億8,000万円の順です。ただし県の産出額を作付面積や飼養頭羽数で按分した推計値で、市町村ごとの価格や単収の差は反映されていません。
Q. 令和6年に産出額が増えた理由は何ですか。
統計の値で分かるのは、米が527億円から873億円へ65.7%増え、耕種計が40.5%増えたことです。産出額は生産量と価格を掛けた値なので、この統計だけでは生産量の増加と価格の上昇のどちらが効いたかは判別できません。
Q. 県の目標はありますか。
岩手県が令和7年7月に策定した「いわて農業生産強化ビジョン」で、令和10年の農業産出額3,500億円を目標に掲げています。令和6年の3,269億円との差は231億円です。
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参考・出典
- 農林水産省「令和6年生産農業所得統計 表3 都道府県別農業産出額及び生産農業所得 実額」(令和8年3月25日公表)
- 農林水産省「令和6年生産農業所得統計 表3 都道府県別農業産出額及び生産農業所得 農業産出額構成割合」(令和8年3月25日公表)
- 農林水産省「令和6年生産農業所得統計 表3 都道府県別農業産出額及び生産農業所得 合計(全国)に占める割合」(令和8年3月25日公表)
- 農林水産省「令和6年農業産出額及び生産農業所得(都道府県別推計)統計結果の概要」(令和8年3月25日公表)
- 農林水産省「令和6年生産農業所得統計 利用者のために」(令和8年3月25日公表)
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和6年生産農業所得統計 ファイル一覧」
- 農林水産省「生産農業所得統計」
- 農林水産省「市町村別農業産出額(推計)」(令和6年分・令和8年7月24日公表)
- 農林水産省「市町村別農業産出額(推計)の概要」
- 岩手県農林水産部農林水産企画室「令和6年度版 岩手県農業の指標」(令和8年3月)
- 岩手県「令和6年度版『岩手県農業の指標』」
- 岩手県農林水産部農業振興課「いわて農業生産強化ビジョン」(令和7年7月策定)