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岩手の農家・果樹園のネット直売×AIガイド2026|EC開設から発送案内まで

岩手の農家・果樹園のネット直売×AIガイド2026|EC開設から発送案内まで

結論:岩手の農家・果樹園がネット直売(EC)を始めるなら、BASEやSTORESのような無料で開設できるネットショップサービスを使い、「開設の段取り・商品説明文・発送案内」という3つの書きものをAIに手伝わせるのが最短ルートです。初期費用0円で始められるので、りんごなら11月のサンふじ、野菜なら冬の贈答セットなど「次の売り時」から逆算して、農閑期や雨の日のうちに開設準備を進めておけます。この記事では、パソコンが得意でない方でもスマホで進められるように、サービスの選び方から、開設時に必要な準備、商品ページの文章づくり、発送まわりの案内文まで、そのまま使えるプロンプト例つきで解説します。

なお、園地や庭先での対面の直売・収穫体験・電話やLINEでの贈答予約の販促準備は、別記事「岩手のりんご・ぶどう農園×AI直売販促ガイド2026」で解説しています。この記事は「ネットショップをゼロから開く」ことに絞った手順編です。

この記事の要点

  • BASE・STORESはどちらも初期費用・月額0円のプランがあり、売れたときだけ手数料がかかる。まずは無料プランで開設し、売上が伸びてから有料プランを検討すればよい
  • 開設でつまずくのはショップのデザインではなく「決めごと」。商品の価格・送料・発送のタイミング・返品の考え方を先に決め、その整理をAIに手伝わせる
  • 商品説明文は品種や規格が入れ替わっても使い回せるように、品種名・内容量・価格を空欄にした「穴埋め式テンプレート」でAIに作らせる
  • 果物や野菜の発送時期は天候で前後する。「例年◯月中旬ごろから順に発送」という幅のある定型文を最初から用意しておくと、苦情の火種を防げる
  • ネット販売には「特定商取引法に基づく表記」が必要。個人の場合、BASEには住所・電話番号を非公開にできる設定がある(法人は対象外)

対象読者:岩手県内で農産物(果物・野菜・米・加工品など)を作っていて、これからネット直売を始めたい農家・果樹園・農業法人の方。パソコンが苦手でスマホ中心の方も対象です。
読了後にできること:BASE・STORESのどちらで始めるかを判断し、開設前の決めごとリスト・商品説明文・発送案内・購入後の連絡文の一式をAIで作り置きして、ネットショップを開店できる状態になります。

なぜ今、ネット直売の準備なのか

岩手の農産物には、遠方から「取り寄せたい」と思われる商材が揃っています。たとえば奥州市の「江刺りんご」はJA江刺の地域ブランドとして市場で高値がつく高級りんごとして知られ(奥州市公式サイト)、JA江刺園芸センターの品種案内によれば、収穫は8月中旬の早生種から11月中旬以降の「サンふじ」までリレー式に続きます。つまり、これから準備を始めても、年末の贈答シーズンという一番大きな売り時に間に合います。

一方で、対面の直売や電話・LINEでの注文受付だけだと、商圏は「来られる人・知っている人」に限られます。ネットショップを1つ持っておくと、県外の固定客や、ふるさと納税やSNSで岩手の産品を知った人が、そのまま注文できる受け皿になります。電話注文の聞き取りメモをネットショップの注文フォームが代わりにやってくれるので、繁忙期の電話対応が減るという実務上のメリットも大きいです。

ただし、開設作業そのものは農作業の合間にやるには面倒な「書きもの」の連続です。ここをAIに手伝わせて、決めることだけに集中するのがこの記事の趣旨です。

1. BASEとSTORESどちらで始めるか

個人・小規模の農家がまず候補にするのは、無料で始められるBASEとSTORESの2つです。公式の料金ページ(BASE料金プランSTORES ネットショップ料金)によると、2026年7月時点の主な条件は次のとおりです。

  • BASE スタンダードプラン:初期費用0円・月額0円。売れたときに決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%がかかる。月額16,580円(年払いの場合。月払いは19,980円)で決済手数料2.9%・サービス利用料0円になるグロースプランもある
  • STORES フリープラン:月額0円で決済手数料5.5%〜。月額3,300円(税込)のスタンダードプランにすると決済手数料が3.6%〜に下がる。売上金の振り込みは通常翌月末(追加手数料を払うと早められるオプションあり)

手数料率や入金条件は変更されることがあるので、開設前に必ず公式の料金ページで最新の数字を確認してください。そのうえで、どちらが自分の売り方に合うかは、AIに条件を渡して整理させると判断しやすくなります。

岩手の果樹農家です。ネット直売を始めるにあたり、
BASEとSTORESのどちらで開設するか判断したいです。

私の条件:
- 販売するもの:【りんご(9〜12月)と加工品のジュース】
- 想定する月の売上:【シーズン中は10万円程度、オフシーズンはほぼゼロ】
- 発送件数の想定:【週に10〜20件】
- パソコンはあまり使わず、スマホ中心で運営したい

この条件を前提に、
1. 「月額0円プランで手数料が高い」場合と「月額を払って手数料を下げる」場合の
   損益分岐の考え方を、計算式つきでわかりやすく説明してください
2. 開設前に公式サイトで確認すべき項目のチェックリストを作ってください
(最新の手数料率は私が公式ページで確認して計算し直します)

ポイントは、AIに「どちらが良いか」を断定させるのではなく、判断の物差し(損益分岐の考え方と確認項目)を作らせることです。手数料の数字は変わるため、最終判断に使う数字は必ず公式ページから自分で拾って当てはめます。

2. 開設前の「決めごとリスト」をAIで作る

ショップ開設で時間がかかるのは、画面の操作ではなく決めごとです。逆にいえば、次の項目さえ決まっていれば、開設作業自体はスマホで1〜2時間で終わります。AIに自分の状況を渡して、決めごとの抜け漏れチェックをしてもらいましょう。

岩手の農家がネットショップ(BASEまたはSTORES)を開設する前に
決めておくべきことのチェックリストを作ってください。

含めてほしい観点:
- 商品構成(単品/サイズ違い/贈答セット・家庭用の分け方)
- 価格と送料(送料込み価格にするか、送料別にするか)
- 発送の曜日・リードタイム(収穫がある週しか発送できない場合の書き方)
- 冷蔵(クール)で送るか常温か、箱のサイズ
- 支払い方法として何を有効にするか
- 特定商取引法に基づく表記に書く内容
- 商品写真(最低限どんなカットが必要か)

各項目に「決め方のヒント」を1行ずつ添えてください。

このうち、つまずきやすいのが次の2点です。

特定商取引法に基づく表記:ネット販売では、事業者名・所在地・連絡先などを記載した「特定商取引法に基づく表記」のページが必要です。自宅兼事業所の住所を公開することに抵抗がある場合、BASEには個人のショップオーナー向けに住所・電話番号を非公開にし、代わりに運営会社の情報を表示できる設定があります(BASE公式の機能告知。法人は対象外で、住所の記載が必要です)。STORESなど他サービスにも同種の仕組みの有無があるため、開設するサービスの最新のヘルプで確認してください。

加工品を売る場合の許可・届出:収穫した果物や野菜をそのまま売る場合と、ジュース・ジャム・乾燥野菜などの加工品を売る場合では、食品衛生法上必要な許可・届出が異なります。加工品をネット販売に載せたい場合は、品目ごとに管轄の保健所へ確認してから商品登録してください。ここはAIの回答を鵜呑みにせず、必ず保健所という一次窓口で確認する領域です。

3. 商品説明文を「穴埋め式」でAIに作らせる

商品ページの説明文は、ネット直売の売上を左右する一番大事な書きものです。ただし、品種や規格が入れ替わるたびにゼロから書き直すのは現実的ではありません。対面直売の告知文と同じ発想で、品種名・内容量・価格を空欄にしたテンプレートを作り置きします。

岩手の果樹農家のネットショップ用に、商品説明文のテンプレートを作ってください。

商品:【りんご】(品種は季節で入れ替わる)
販売単位:【3kg箱/5kg箱、家庭用と贈答用】

条件:
- 品種名・内容量・価格・発送時期は【 】の空欄にして使い回せる形にする
- 構成は「どんな味・特徴か」「産地と作り手の紹介」「内容量と規格」
  「発送時期の目安」「保存方法」「贈答対応(のし等)」の順
- 家庭用(訳あり・不揃い含む)と贈答用で言い回しを分ける
- 「蜜入り保証」「絶対に甘い」のような、収穫してみないと約束できない
  表現は使わない
- 大げさな宣伝文句ではなく、産地の直売らしい素朴で信頼感のあるトーンにする

大事な指定は「約束できないことを書かない」の一行です。味・糖度・蜜の入り方は年や個体で変わります。AIは放っておくと魅力的すぎる断定表現を書きがちなので、テンプレートの段階で禁止しておくとレビュー欄でのトラブルを防げます。すでにネット販売をしていて、商品ページの文章や多言語対応を改善したい段階の方は「岩手の事業者がAIでEC商品ページと多言語説明を整える方法」が次のステップになります。

4. 発送案内と購入後の連絡文をセットで作る

農産物のネット直売で一番クレームになりやすいのが「いつ届くのか」です。工業製品と違って、収穫時期は天候で前後します。だからこそ、商品ページの発送案内と、購入後に送る連絡文の両方で、幅のある書き方を最初から統一しておきます。

農産物のネットショップ用に、発送まわりの文章セットを作ってください。

1. 商品ページに載せる「発送時期・送料の案内」
   - 発送時期は「例年【◯月中旬】ごろから、収穫でき次第順に発送」の形で
     断定しない書き方にする
   - 天候・生育状況で前後する場合がある旨を必ず入れる
   - 発送できる曜日が限られる場合の書き方の例も添える
2. 注文が入ったときに送る「ご注文ありがとうございます」メール
   - 注文内容の確認と、発送予定の目安を含む
3. 発送したときに送る「発送しました」メール
   - 到着後の保存方法と、傷み・破損があった場合の連絡先を含む
4. 生育遅れなどで発送が予定より遅れるときの「お詫びと見込み」の連絡文

トーンは丁寧だが硬すぎず、家族経営の農園らしい温かみのある文にする。

4番の「遅れるときの連絡文」まで先に作っておくのがコツです。実際に遅れてから焦って書く文章は、言い訳がましくなったり説明が足りなくなったりしがちです。余裕のあるうちに作った定型文なら、状況の説明と新しい見込みを落ち着いて伝えられます。

5. 開店後の運用は「対面直売の作り置き」とつなげる

ネットショップは開設して終わりではなく、「今何が売っているか」を発信し続けることで注文が入ります。とはいえ、専用の運用を増やす必要はありません。対面直売用に作ったSNSの品種リレー投稿に、ネットショップのリンクを1行足すだけで、園に来られない人向けの受け皿として機能し始めます。収穫進捗のSNS投稿テンプレートの作り方は「岩手のりんご・ぶどう農園×AI直売販促ガイド2026」で解説しています。

また、作業記録や出荷記録をAIで残す体制ができていると、翌シーズンの商品ページの更新(発送時期の目安や内容量の見直し)が格段に楽になります。記録づくりの基本は「岩手の農業・一次産業がAIで作業記録・販売・継承資料を残す方法」を参照してください。

AIに入力してはいけない情報

  • 注文者・お届け先の氏名、住所、電話番号などの個人情報(メールの「定型文」を作らせるのはよいが、実際の顧客情報を貼り付けて文章を作らせない)
  • ネットショップの管理画面のログイン情報、売上金の振込口座
  • 取引先ごとの卸価格や、市場・JAとの取引条件

テンプレートを作る段階では固有の情報は不要です。「様式と例文はAIで、実データは手元で」と分けるのが安全な使い方です。

よくある失敗パターン

  • ショップのデザインに時間をかけて、送料と発送時期の決めごとが後回しになり、開店直前で止まる
  • 送料を商品価格に含めるか別にするかを決めずに商品登録を始め、あとから全商品を直すはめになる
  • AIが例として埋めた仮の価格・内容量がそのまま公開される(空欄【 】を埋めたら、公開前に一度声に出して読む)
  • 「蜜入り」「絶対甘い」など約束できない表現を書いてしまい、届いた商品との差でレビューが荒れる
  • 加工品の許可・届出を確認しないまま販売を始めてしまう(品目ごとに保健所へ確認してから登録する)
  • 開設したことをSNSや店頭で告知せず、「開いているのに誰も知らない」状態が続く

よくある質問

Q. パソコンがなくても、スマホだけでネットショップを開設・運営できますか?

できます。BASE・STORESはどちらもスマホのブラウザやアプリから開設・商品登録・注文管理まで行えます。商品写真もスマホで撮影したもので十分です。この記事のプロンプトもすべてスマホのAIアプリに貼り付けて使える長さにしてあります。ただし、商品を一括で登録・修正するような作業はパソコンのほうが速いので、家族にパソコンが使える人がいれば初期設定だけ手伝ってもらうのも手です。

Q. 手数料が引かれると、直売所に出すより手取りが減りませんか?

手数料だけを見ると引かれる分は確かにあります。ただしネット直売は自分で値付けできるため、贈答用の化粧箱など単価の高い商品構成にしやすいのが特徴です。大切なのは「手数料を引いた手取りがいくらか」で比較することです。1章のプロンプトのように、自分の想定売上でAIに損益分岐の計算式を作らせ、公式ページの最新の手数料率を当てはめて判断してください。

Q. 収穫がある時期しか発送できません。それでもネットショップを持つ意味はありますか?

あります。BASE・STORESには販売期間の設定や予約販売のような機能があり、オフシーズンは「今季の販売は終了しました。次回は例年◯月ごろ」と表示しておけます。シーズン外でもページが残っていること自体が、翌シーズンのお客様の入口になります。機能の詳細や使える条件は各サービスの最新のヘルプで確認してください。

Q. 自宅の住所をネットに公開したくありません。

ネット販売には特定商取引法に基づく表記が必要ですが、BASEには個人のショップオーナー向けに、所在地・電話番号を非公開にして運営会社の情報を代わりに表示できる設定があります(法人は対象外)。他のサービスにも同種の仕組みがある場合があるため、開設前に各サービスの最新のヘルプで可否と条件を確認してください。

次にやること

  1. 今日:「2. 決めごとリスト」のプロンプトを試し、埋められない項目(=まだ決めていないこと)を洗い出す(所要20分)
  2. 今週中:BASE・STORESの公式料金ページで最新の手数料を確認し、無料プランでショップを開設してみる。商品説明文のテンプレートを作り置きする
  3. 開店したら:SNSと店頭・直売所でネットショップの開店を告知し、発送のたびに「発送しました」定型文の運用に乗せる

岩手でAI導入・AI研修を進めたい方へ

ネット直売の立ち上げは、決めごとの整理と書きものの作り置きで大きく前に進みます。産直・加工・観光まで含めて、農園の販売と発信をAIで軽くする体制を作りたい場合は、AI研修の設計まで含めてUravationへご相談ください。岩手県内の事業者支援の経験をもとに、規模や体制に合わせた進め方をご提案します。