IWATE AI JOURNAL

記事を読む 岩手のAI活用・補助金・研修設計を実務で使う
業務改善

岩手の中小企業のホームページ作成×AI|自作・費用・更新の実務【2026】

岩手の中小企業のホームページ作成×AI|自作・費用・更新の実務【2026】

結論:岩手の中小企業・個人店がいまホームページを持つなら、生成AIに「ページ構成」と「文章の下書き」を任せて、無料プランのあるホームページ作成サービスで自分で公開するのが、費用も手間もいちばん現実的です。制作会社に頼むと数十万円かかることが珍しくない一方、AIを使った自作なら、かかるのはドメイン代など小さな実費と自分の時間だけです。デザインの才能も、プログラミングの知識も要りません。必要なのは「自分の商売のことを箇条書きにできること」だけです。

岩手でも、お客さんが店や会社を探すときの入り口はスマホの検索とGoogleマップになりました。「盛岡 工務店」「北上 弁当 配達」のように探されたとき、ホームページがないと、比較の土俵に乗る前に候補から外れてしまいます。この記事では、ホームページを持っていない、あるいは10年前に作ったきり放置している岩手の事業者を想定して、生成AIでホームページを自作する手順を、そのまま使えるプロンプト例つきでまとめます。

この記事の要点

  • 最初のホームページは1ページ構成で十分。「何の店・会社か」「どこにあるか」「どう連絡するか」が伝われば役割を果たす
  • 生成AIが得意なのはページ構成づくりと文章の下書き。住所・電話番号・価格・実績などの事実は必ず自分で記入して確定する
  • 公開の手段は「AI機能つきの作成サービス」「WordPress」「制作会社への依頼」の3ルート。まずは無料プランのある作成サービスで公開してみるのが低リスク
  • 作って終わりにせず、月1回の「お知らせ」更新をAIで定型化すると、放置サイトにならない

対象読者

  • 岩手県内で店舗・事務所・工房などを営んでいて、ホームページをまだ持っていない方
  • 昔作ったホームページが古いまま放置になっていて、作り直したい方
  • 制作会社の見積を見て「この金額なら自分でできないか」と考えている方

読了後にできること

  • 自分の商売に合ったホームページの構成(載せる項目の一覧)をAIに作らせられる
  • 会社概要・サービス紹介・よくある質問の文章を、AIの下書きから仕上げられる
  • 作成サービス・WordPress・外注の3ルートから、自分に合う公開手段を選べる

1. 最初に決めるのは「誰に・何を伝えるか」だけ

ホームページづくりで挫折する典型は、いきなりデザインやツール選びから入ることです。順番は逆で、最初に決めるのは「誰に見てほしいか」と「見た人に何をしてほしいか」の2点だけです。近所のお客さんに電話してほしいのか、県外の取引先に信用してもらいたいのか、求人に応募してほしいのかで、載せるべき内容が変わります。

そして最初の1本は、トップページ1枚に「業務内容・特徴・所在地と地図・営業時間・連絡先」がまとまった構成で十分です。ページ数の多さは信用にほとんど関係ありません。それよりも、情報が最新で、連絡方法がすぐ分かることのほうがはるかに大事です。

2. ページ構成(載せる項目)をAIに作らせる

誰に・何を伝えるかが決まったら、ページの構成は生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど、ふだん使っているもので構いません)に叩き台を作らせます。

【プロンプト例】
小さな会社のホームページ(1ページ構成)の構成案を作ってください。条件:
・岩手県内の【業種を記入。例:住宅リフォーム業】。従業員【人数】名
・見てほしい相手は【例:自宅の修繕を考えている地元の人】
・ページを見た人にしてほしい行動は【例:電話かLINEで問い合わせ】
・上から順に載せる項目を10個以内で並べ、各項目に載せる内容を1行ずつ説明
・専門用語を使わず、スマホで読まれる前提で

出てきた構成案から「うちには要らない」項目を消し、足りない項目を足せば、それがそのまま設計図になります。この段階で紙に印刷して、家族や従業員に「これで何の会社か分かるか」を見てもらうと、思い込みに気づけます。

3. 会社概要・サービス紹介の文章を下書きさせる

文章はAIがいちばん力を発揮する場面です。コツは、かっこいい文章を頼むのではなく、事実を箇条書きで渡して整えさせることです。

【プロンプト例】
ホームページに載せる会社紹介文とサービス説明文を作ってください。事実:
・岩手県【市町村名】で【創業年】から【業種】を営んでいる
・主な仕事は【例:屋根・外壁の修繕、雪囲い、小さな大工仕事】
・対応エリアは【例:花巻市とその周辺】
・強みは【例:見積無料、即日対応、地元在住で急ぎに強い】
条件:会社紹介200字・サービス説明は仕事ごとに100字前後。誇張表現(地域No.1・最安値など根拠のない言葉)は使わない。電話番号や価格は【 】の空欄にする

住所・電話番号・営業時間・価格などの数字は、AIの下書きに直接書かせず空欄で出させて、最後に自分で記入する方式にしてください。AIが「それらしい」数字を勝手に埋めてしまい、間違いに気づかないまま公開する事故を防げます。あわせて、よくある質問(Q&A)も同じ要領で作れます。電話で毎回聞かれることを5個書き出してAIに渡せば、Q&A欄の下書きが一度にそろいます。

4. 公開手段は3ルート。まずは無料プランで試す

文章と構成がそろったら、公開の手段を選びます。大きく3つです。

  • ホームページ作成サービスで自作:ペライチ・Wix・Jimdo・STUDIO・Canvaなど、テンプレートを選んで文章と写真を流し込む方式のサービスです。最近は質問に答えるとAIがページの土台を自動生成する機能を備えたものが増えています。多くに無料プランがあり、まず公開して試すのに向きます。独自ドメイン(自社名のURL)や広告非表示は有料になるのが一般的です。機能と料金は変わりやすいので、契約前に各サービスの公式サイトで最新情報を確認してください。
  • WordPressで自作:レンタルサーバーを借りて構築する方式で、自由度が高く、ページや記事を増やしていく本格運用に向きます。そのぶん初期設定と保守の学習が必要で、「まず1ページ」の段階では遠回りになりがちです。
  • 制作会社に依頼:費用はかかりますが、撮影や文章まで任せられて手離れがよい選択です。依頼する場合でも、この記事の手順で構成案と文章の下書きを自分で用意して渡すと、打ち合わせが速く、意図のずれも減ります。

迷ったら「無料プランの作成サービスでまず公開→物足りなくなったら有料プランやWordPressへ」の順が、お金を無駄にしない進め方です。商品をネットで売りたい場合は話が別で、岩手の事業者がAIでEC商品ページと多言語説明を整える方法で扱っているECの仕組みを検討してください。

5. 写真は「スマホの実写」でよい。AI画像を店の顔にしない

写真は凝る必要はありません。晴れた日にスマホで撮った外観・店内・仕事風景・自分の顔写真があれば十分で、加工なしの実写のほうが信用されます。逆にやってはいけないのが、AI生成画像を店舗や商品、スタッフの写真の代わりに使うことです。実在しない店構えや人物の画像は、来店したお客さんに「写真と違う」という不信感を残します。AI画像を使ってよいのは、装飾やイメージ背景など、事実と誤認されない部分だけです。

また、ホームページとあわせてGoogleビジネスプロフィール(Googleマップに店舗情報を載せる無料の仕組み)の整備も済ませておくと、「地名+業種」で探すお客さんへの露出が大きく変わります。地図経由の集客全般は岩手の商店街・個人商店がAIで集客する方法で詳しく扱っています。

6. 公開前チェックと「月1回のお知らせ」で放置を防ぐ

公開の前に、AIに校正役をさせて最終チェックをかけます。

【プロンプト例】
以下はホームページに載せる文章です。公開前チェックをしてください。観点:
①誤字脱字 ②意味が通らない箇所 ③誇張・根拠のない表現(景品表示の観点で危ない言い回し) ④電話番号・住所・営業時間など、記入漏れの空欄が残っていないか
問題箇所を一覧にして、修正案を添えてください。
【文章を貼り付け】

公開後は、月1回「お知らせ」を1本更新する運用だけ決めておきます。定休日の変更、季節の商品、雪による営業変更など、ネタは何でも構いません。「今月のお知らせを書くので、次の事実を150字の告知文にしてください」とAIに渡せば5分で終わります。何年も更新されていないホームページは、営業しているのか不安を与え、逆効果になることさえあります。更新が続く仕組みまで含めて設計するのが、作りっぱなしにしない唯一のコツです。

なお、従業員と一緒にAIを使い始める場合は、顧客情報を入力しないなどの最低限のルールを先に決めておくと安全です。ルールづくりはAI研修前に決める利用ルール完全ガイドにひな形があります。

やりがちな失敗パターン

  • デザインにこだわって公開できない:色やレイアウトの検討で数週間止まるくらいなら、テンプレートのまま今週公開するほうが価値があります。デザインは後からいくらでも直せます。
  • AIの下書きの「事実」を確認せず公開する:営業時間・対応エリア・創業年・実績などをAIが埋めた場合、それらしい間違いが混ざります。数字と固有名詞は全箇所を自分の目で確認してから公開します。
  • 連絡手段が電話だけ・問い合わせ導線がない:営業時間外に見た人が連絡できるよう、問い合わせフォームか公式LINEのリンクを必ず置きます。
  • 作ったきり更新しない:最終更新が何年も前のサイトは信用を損ねます。月1回のお知らせ更新を先に習慣として決めてから公開します。
  • 顧客情報や見積の実データをAIに入力する:文章の下書きに顧客の実名・住所・取引内容は不要です。渡すのは自社の公開してよい情報だけにします。

よくある質問(FAQ)

Q. ホームページ作成におすすめのAIはどれですか?

用途が2種類あります。文章や構成の下書きにはChatGPT・Claude・Geminiなどの汎用の生成AIで十分です。ページそのものの自動生成は、ホームページ作成サービス側に組み込まれたAI機能(質問に答えると土台ができるタイプ)を使うのが手軽です。「文章は汎用AI、公開は作成サービス」と分けて考えると迷いません。

Q. AIを使った自作の費用はどのくらいかかりますか?

作成サービスの無料プランを使えば、公開までは0円で可能です。自社名の独自ドメインを持つ、サービスの広告を消す、といった段階で月額の有料プランが必要になるのが一般的です。具体的な金額はサービスごとに異なり改定もあるため、契約前に必ず各サービスの公式サイトで最新の料金を確認してください。

Q. 無料プランだけでどこまでできますか?

「1ページのホームページを公開し、検索やSNSからの受け皿にする」までは無料プランで実用になります。一方、URLがサービス名入りになる、広告が表示される、ページ数や機能に制限があるといった条件が付くのが普通です。商売の看板として長く使うと決めた段階で、有料プランへの切り替えを検討すれば十分です。

Q. WordPressとAI作成サービスはどちらがよいですか?

まだ1ページも持っていないなら、AI機能つきの作成サービスが先です。公開までが速く、挫折しにくいためです。WordPressが向くのは、記事を継続的に増やして検索流入を育てたい、機能を細かく足したいという段階になってからです。作成サービスで始めて、必要になったら移行する順で損はありません。

岩手でAI導入・AI研修を進めたい方へ

ホームページの自作は、この記事の範囲で今日から始められます。一方で、ホームページを起点にした集客の仕組みづくりや、社内業務全体のAI活用を腰を据えて整えたい場合は、Uravationへご相談ください。岩手県内の事業者支援の経験をもとに、経営の規模と体制に合わせた進め方をご提案します。