IWATE AI JOURNAL

記事を読む 岩手のAI活用・補助金・研修設計を実務で使う
業務改善

岩手の初雪と積雪の早見表|盛岡の初雪平年は11月9日

岩手の初雪と積雪の早見表|盛岡の初雪平年は11月9日

盛岡の初雪の平年日は11月9日です。2025年の初雪は11月7日で、観測が自動観測に変わってからの記録では最も早い初雪でした(盛岡地方気象台「気象・季節現象など」)。

平年値は、1991年から2020年までの30年間の観測から求めた、その地点の「いつもの冬」の目安です。タイヤ交換の予約、除雪の契約、冬の工事や配送の段取りを決めるときの物差しになりますが、今年の冬がどうなるかを示す予報ではありません。

この記事では、気象庁が公表している平年値から、盛岡の月別の早見表、県内16地点の積雪の早見表、盛岡・宮古・大船渡の冷え込みの早見表を作り、初霜・初氷・初冠雪の観測の変更、盛岡市の除雪の出動基準、冬支度の段取りへの使い方、生成AIの使い方を順にまとめます。数字は2026年10月13日に気象庁と盛岡市のページで確かめたものです。

この記事の要点

  • 盛岡の初雪の平年日は11月9日。2025年は11月7日で、自動観測の記録では最も早く、最も遅かったのは2021年の11月23日です。
  • 盛岡の最深積雪の平年値は36cm、降雪の深さの合計は年209cmです。月別では2月の最深積雪が32cmで最も大きくなります。
  • 盛岡の冬日(日最低気温が0℃未満の日)は年121.6日、真冬日(日最高気温が0℃未満の日)は年12.4日です。
  • 盛岡の日ごとの平年値では、最深積雪が1cmになるのが11月23日、日最低気温が氷点下になるのが11月28日(-0.1℃)、最深積雪が5cmになるのが12月19日です。
  • 県内16地点の最深積雪の平年値は、湯田(西和賀町)の191cmが最も大きく、祭畤(一関市)の141cmが続きます。沿岸の大船渡(大船渡市)は11cmです。
  • 盛岡の初霜・初氷は2025年度の冬から目視観測を終えました。岩手山の初冠雪は、2026年度の冬から新しい観測技術による情報提供に変わります。
  • 盛岡市の除雪車は、降雪量が10cmを超えたときなどに出動します。盛岡で1日に10cm以上の雪が降る日は、平年で年6.2日です。

対象読者

  • タイヤ交換、除雪の契約、冬の工事や配送の段取りを決める県内の事業者
  • 社員や取引先に、冬の通勤や出張の注意を案内する総務の担当者
  • 雪や冷え込みの時期を数字で知りたい県内の家庭

読了後にできること

  • 盛岡の初雪と、冷え込みや積雪が進む時期を日付で言える
  • 自社の事業所に近い観測地点の積雪の平年値を、県内の他の地点と比べられる
  • 初霜・初氷・初冠雪の観測が変わったことを踏まえて、社内の目安を選び直せる
  • 盛岡市の除雪の出動基準と、平年値の数字を並べて読める
  • 平年値の表を生成AIに渡して、冬支度の予定表の下書きを作れる

平年値とは|1991年から2020年の30年の平均

平年値は予報ではない

気象庁が今使っている平年値は、1991年から2020年までの30年間の観測値から求めたものです(盛岡地方気象台「気象・季節現象など」)。月ごとの平年値は、その月の30年分の値の平均です。たとえば盛岡の「1月の最深積雪27cm」は、30年分の1月の最深積雪を平均した値で、毎年1月に27cm積もるという意味ではありません。

その年の冬の見通しは、気象庁の季節予報で確かめます。平年値は、季節予報の「平年より多い」「平年並」といった言葉の基準になる数字です。

初雪の平年値は自動観測に合わせて補正

盛岡の雪の観測は、2020年2月3日に職員の目視観測から観測機器による自動観測に変わりました。初雪の平年値は、自動観測のデータと、目視観測のデータを自動観測に相当する値に補正したものを使って求めています。初雪の最も早い日・最も遅い日の記録も、自動観測による2020年2月3日以降のものになっています。目視観測の時代の記録では、最も早い初雪は1986年の10月18日、最も遅い初雪は1960年の11月27日です(盛岡地方気象台「気象・季節現象など」)。

盛岡の冬の早見表|初雪11月9日・最深積雪36cm

初雪の平年日と最近の記録

項目 日付
初雪の平年日 11月9日
2025年の初雪 11月7日
自動観測の記録で最も早い初雪 11月7日(2025年)
自動観測の記録で最も遅い初雪 11月23日(2021年)

出典:盛岡地方気象台「気象・季節現象など」(2026年10月13日確認。自動観測の記録は2021寒候年から)

図: 11月9日が初雪の平年日、11月23日に最深積雪の平年値が1cmになる、11月28日に最低気温の平年値が-0.1℃と氷点下、12月19日に最深積雪の平年値が5cmになる
図解1|盛岡の日ごとの平年値で見る冬の入り口

寒候年は、前年8月から当年7月までの期間です。2026年10月13日の時点で、2026年の秋の初雪はまだ記録されていません。

月別の早見表

項目 11月 12月 1月 2月 3月
平均気温(℃) 6.2 0.8 -1.6 -0.9 2.6
日最低気温(℃) 1.8 -2.5 -5.2 -4.8 -1.8
冬日(日) 9.8 25.6 29.8 26.8 23.6
真冬日(日) 0.0 2.0 6.4 3.4 0.5
降雪の深さ合計(cm) 6 44 63 55 39
最深積雪(cm) 4 19 27 32 21
日降雪10cm以上の日(日) 0.2 1.5 1.8 1.5 1.2

出典:気象庁「平年値(年・月ごとの値)」盛岡(気温・冬日・真冬日/降雪・積雪)。統計期間は1991〜2020年。

年間では、冬日が121.6日、真冬日が12.4日、降雪の深さの合計が209cm、最深積雪が36cm、1日の降雪が10cm以上の日が6.2日です。冬日は10月にも0.3日、4月にも5.8日あります。冬日と真冬日の定義は、気象庁の予報用語「気温」によります。

日ごとの平年値で見る冬の入り口

気象庁は日ごとの平年値も出しています。盛岡の11月と12月の日別平年値から、冬に入っていく節目を拾うと次のとおりです(気象庁「日ごとの平年値」盛岡 11月・12月)。

  • 11月1日の最低気温の平年値は4.6℃
  • 11月9日が初雪の平年日
  • 11月23日に、最深積雪の平年値が1cmになる
  • 11月27日に最低気温の平年値が0.0℃、11月28日に-0.1℃と氷点下になる
  • 12月19日に、最深積雪の平年値が5cmになる
  • 12月31日の最深積雪の平年値は9cm、最低気温の平年値は-3.9℃

初雪の平年日(11月9日)と、最深積雪の平年値が1cmになる日(11月23日)、最低気温の平年値が氷点下になる日(11月28日)は、平年でも同じ日ではありません。社内の目安を「初雪」の1つだけで決めないほうが、段取りを組みやすくなります。

岩手16地点の積雪の早見表|湯田191cm・大船渡11cm

早見表

気象庁が積雪を観測している県内17地点のうち、積雪の平年値がある16地点を、年の最深積雪が大きい順に並べました。所在地は気象庁の地域気象観測所一覧によります。

図: 年の最深積雪の平年値は、大船渡11cm、盛岡36cm、湯田191cmの順に高くなる
図解2|年の最深積雪の平年値は地点で大きく違う
地点(所在地) 12月の最深積雪(cm) 1月の最深積雪(cm) 年の最深積雪(cm) 年の降雪の深さ合計(cm) 1月の日最低気温(℃)
湯田(西和賀町) 92 151 191 1,065 -5.9
祭畤(一関市) 77 116 141 931 ―
区界(宮古市) 37 68 91 571 -11.2
奥中山(一戸町) 42 66 86 571 -9.6
雫石(雫石町) 27 51 65 480 -7.2
葛巻(葛巻町) 22 36 53 384 -8.2
岩手松尾(八幡平市) 22 34 45 392 -7.9
二戸(二戸市) 16 26 41 280 -6.6
北上(北上市) 23 30 37 340 -4.2
岩泉(岩泉町) 11 24 37 243 -5.0
盛岡(盛岡市) 19 27 36 209 -5.2
久慈(久慈市) 7 16 32 169 -4.7
遠野(遠野市) 14 22 29 243 -6.9
宮古(宮古市) 6 12 26 91 -3.5
一関(一関市) 14 16 22 166 -3.6
大船渡(大船渡市) 5 7 11 45 -2.4

出典:気象庁「平年値(年・月ごとの値)」各地点(岩手県の地点一覧から各地点を選択。例:湯田、祭畤、大船渡)、気象庁「地域気象観測所一覧」。統計期間は1991〜2020年。区界の気温は1993〜2020年の28年。祭畤は気温の観測がありません。

内陸の山あいと沿岸で大きく違う

年の最深積雪は、湯田の191cmに対して大船渡は11cmです。降雪の深さの合計も、湯田の1,065cmに対して大船渡は45cmです。同じ県内でも、事業所や現場がどの地点に近いかで、除雪の手配や冬の工程の組み方は大きく変わります。

冷え込みは、積雪の多さとは別に見ます。1月の日最低気温の平年値が最も低いのは区界の-11.2℃で、奥中山の-9.6℃、葛巻の-8.2℃が続きます。積雪の平年値では中ほどの葛巻や遠野も、朝の冷え込みは厳しい地点です。

平年値がない地点もある

花巻(花巻市)は、気温の平年値はありますが統計期間が2003〜2020年の18年で、積雪の平年値はありません。祭畤は積雪と降水量の平年値はありますが、気温の観測がありません。近くの地点を選ぶときは、どの項目の平年値があるかも確かめます。

冷え込みの早見表|冬日と真冬日

盛岡・宮古・大船渡の3地点は、冬日と真冬日の日数の平年値も公表されています。

地点 11月の冬日 12月の冬日 1月の冬日 年の冬日 年の真冬日
盛岡 9.8 25.6 29.8 121.6 12.4
宮古 6.1 22.5 28.3 105.9 1.6
大船渡 3.5 17.3 26.3 89.6 2.7

出典:気象庁「平年値(年・月ごとの値)」(盛岡・宮古・大船渡)。単位は日、統計期間は1991〜2020年。

1月は、沿岸の宮古と大船渡でも冬日が26日を超えます。一方、1日中氷点下の真冬日は、盛岡の年12.4日に対して宮古は1.6日、大船渡は2.7日です。沿岸は「朝は凍るが、日中は0℃を上回る日が多い」冬だと読めます。

初霜・初氷・初冠雪は観測の方法が変わった

初霜と初氷は目視観測を終了

盛岡地方気象台は、2026寒候年(2025年度の冬)から、初霜・初氷の目視観測を終えました。岩手山の初冠雪も、2027寒候年(2026年度の冬)から、目視による観測に代えて、新しい観測技術に基づく山頂の積雪の状況の情報提供に変わります(盛岡地方気象台「気象・季節現象など」)。雪の観測は、先に書いたとおり2020年2月3日から自動観測です。

図: 雪の観測は2020年2月3日に目視観測から自動観測へ。初霜・初氷は目視観測を終えました。初冠雪は新しい観測技術による情報提供へ
図解3|盛岡地方気象台の観測の変更

社内の目安を気温と積雪に置き換える

「初霜が降りたら水道の凍結対策」「岩手山が白くなったらタイヤ交換」のように、季節の便りを社内の合図にしてきた会社は、合図を数字に置き換えておくと迷いません。たとえば、盛岡の日最低気温の平年値が氷点下になる11月28日、最深積雪の平年値が1cmになる11月23日のように、日ごとの平年値で目安の日を決めておき、その年の天気予報と気温の観測値で前後させます。

盛岡市の除雪の基準と、平年値の重ね方

盛岡市の出動基準

盛岡市は、市道の除雪の出動基準として次の3つを挙げています(盛岡市「広報もりおか」令和6年12月1日号 4〜5ページ)。

図: 降雪量が10cmを超えたとき、路面の吹きだまりが著しいとき、車体の底が接触するほどの「わだち」ができたときに出動。バス路線などの幹線道路は6時、その他の幹線道路は7時までを目標に、その後に生活道路
図解4|盛岡市の除雪の出動基準と作業の順番
  • 降雪量が10cmを超えたとき
  • 路面の吹きだまりが著しいとき
  • 車体の底が接触するほどの「わだち」ができたとき

出動の判断には、気象情報の委託先からの最新の気象情報と、市内6か所に設置した道路状況監視カメラの路面情報を使います。作業は、バス路線などの幹線道路を6時、その他の幹線道路を7時までに終えることを目標にし、その後に生活道路へ移ります。同じ号には、市道の総延長が2,140kmに及ぶことと、前年度に除排雪や凍結防止剤の散布にかかった費用が市全体で約7億円だったことも書かれています。

日降雪10cm以上の日は盛岡で年6.2日

気象庁の平年値では、盛岡で1日の降雪の深さが10cm以上になる日は年6.2日で、月別では12月1.5日、1月1.8日、2月1.5日、3月1.2日です(気象庁「平年値」盛岡 雪)。市の基準の「降雪量」と気象庁の「1日の降雪の深さ」は測り方も時間の区切りも同じではないため、出動の回数そのものとは一致しません。それでも、10cm以上の雪がどの月に多いかは、除雪の待機や配送の予備日を組むときの手がかりになります。

出動式と、今年の基準の確かめ方

盛岡市は、令和7年度の除雪機械出動式を2025年11月18日に盛岡タカヤアリーナの駐車場で開くと発表していました(盛岡市「令和7年度盛岡市除雪機械出動式の開催について」(令和7年11月7日))。上の出動基準は令和6年12月の広報に載ったものです。2026年度の冬の体制は、市のページや12月の広報で確かめてください。

冬支度の段取りに平年値を使う

タイヤ交換と凍結の目安

盛岡では、初雪の平年日の11月9日から、日最低気温の平年値が氷点下になる11月28日までのあいだに、冬に向けた路面の変化が進みます(気象庁「日ごとの平年値」盛岡 11月)。タイヤ交換の予約受付や社用車の点検は、平年値で見ると11月上旬までに済ませる段取りが組みやすくなります。沿岸の宮古と大船渡は11月の冬日が盛岡より少なく、目安の日を後ろにずらす余地があります。

除雪と冬の工程

盛岡の最深積雪の平年値は、12月に19cm、1月に27cm、2月に32cmと、2月まで増えていきます(気象庁「平年値」盛岡 雪)。除雪の契約や待機の体制は12月から2月を中心に、湯田や祭畤に近い現場ではさらに厚めに見込みます。冬の屋外の工程は、真冬日が多い1月(盛岡で6.4日)を避けるか、予備日を多めに取っておきます。

生成AIに任せる作業と任せない作業

平年値の表は、生成AIで並べ替えたり、社内向けの案内に直したりするのに向いた材料です。ただし、生成AIは平年値をそのまま覚えているとは限らず、地点や月を取り違えることもあります。数字は必ず気象庁のページから貼り付けて渡します。

図: 任せてよい作業は自社の事業所に近い地点だけに絞って並べ替えることと社内予定表の下書き。任せない作業はその日の出勤・休業・作業中止の判断と、平年値を今年の予報として扱うこと
図解5|平年値の表で生成AIに任せる作業と任せない作業

任せてよい作業

  • 気象庁のページから貼り付けた平年値の表を、自社の事業所に近い地点だけに絞って並べ替える
  • 平年値の日付をもとに、タイヤ交換・除雪の待機・凍結対策の社内予定表の下書きを作る
  • 社員向けの「冬の通勤と出張の注意」の案内文を、数字は貼り付けた表から引用する形で下書きする

任せない作業

  • その日の出勤・休業・作業中止の判断。気象庁の注意報・警報や、市町村の除雪の情報を人が見て決めます
  • 平年値を今年の予報として扱うこと。今年の見通しは季節予報と天気予報で確かめます
  • 地点と所在地、月と数字の対応の最終確認。表の元のページと突き合わせます

プロンプトの例

あなたは岩手県内の建設会社の総務担当の補助です。
下に貼り付けた気象庁の平年値の表(盛岡と湯田の月別の値)を使って、
11月から3月までの「冬支度の社内予定表」の下書きを作ってください。

・各月の行に、平均気温、冬日、真冬日、最深積雪を表の値のまま書く
・タイヤ交換、除雪の待機、凍結対策の作業を、どの月に置くかの案を書く
・表にない数字は使わず、足りない項目は「記載なし」と書く
・最後に「平年値は予報ではない」と1行入れる

(ここに気象庁のページから表を貼り付ける)

出す前に確かめる3点

  1. 表の数字が、気象庁のページの地点・月・項目と1つずつ合っているか
  2. 「平年値」と「今年の予報」を書き分けているか
  3. 現場や事業所に近い地点を選んだ理由を、予定表に書いてあるか

よくある質問

Q. 盛岡の初雪はいつごろですか。
A. 平年日は11月9日です。2025年は11月7日で、自動観測の記録で最も早い初雪でした。自動観測の記録で最も遅かったのは2021年の11月23日です。

Q. 盛岡ではどのくらい雪が積もりますか。
A. 最深積雪の平年値は年36cmで、月別では12月19cm、1月27cm、2月32cm、3月21cmです。年間の降雪の深さの合計は209cmです。

Q. 岩手で雪が一番多い観測地点はどこですか。
A. 積雪の平年値がある県内16地点では、湯田(西和賀町)の最深積雪191cmが最も大きく、祭畤(一関市)の141cmが続きます。沿岸の大船渡は11cm、宮古は26cmです。

Q. 盛岡の初霜や初氷の発表はありますか。
A. 盛岡地方気象台は、2025年度の冬から初霜・初氷の目視観測を終えています。岩手山の初冠雪も、2026年度の冬から新しい観測技術による情報提供に変わります。

Q. 盛岡市の除雪車はどんなときに出動しますか。
A. 令和6年12月1日号の「広報もりおか」では、降雪量が10cmを超えたとき、路面の吹きだまりが著しいとき、車体の底が接触するほどのわだちができたときの3つが基準です。今年度の体制は市のページで確かめてください。

Q. 平年値をそのまま今年の予定に使ってよいですか。
A. 平年値は30年の平均で、今年の予報ではありません。予定表の目安に使い、実際の判断は季節予報、天気予報、注意報・警報で行ってください。

あわせて読みたい

運営元 Uravation より自社に近い業務から着手先を選ぶ材料として、業務別の生成AI活用事例50例を無料で公開しています。 生成AI活用事例 業務別50選を受け取る(無料)

参考・出典