久慈市は、北三陸の玄関口として国内有数の琥珀産地・北限の海女文化・三陸の豊かな水産資源を持ちながら、観光案内の多言語化や地域発信のデジタル対応が課題となっています。ChatGPTなどのAIツールは、英語・中国語の案内文作成から水産物のECページ説明文、インスタグラムの発信文句まで、現場の担当者が一人でこなせる「実務の補助者」として活用できます。本記事では、久慈市の主要産業ごとに具体的なAIの使い方とプロンプト例を紹介します。
この記事の要点
- 久慈市の主要産業(観光・水産・小売・ものづくり・地域発信)それぞれでAIが使える具体的な場面を解説
- そのままコピーして使えるプロンプトテンプレートを8例掲載
- よくある失敗パターン(❌)と正しい対応(⭕)を明示
- デジタル化・AI導入補助金2026など、活用できる補助金制度の概要も紹介
対象読者
- 久慈市および北三陸エリアの観光施設・宿泊施設・飲食店の担当者
- 水産加工・養殖・鮮魚販売に携わる事業者
- 商店街・小売・ものづくり企業のオーナーや担当スタッフ
- 地域づくり・広報に関わる自治体・団体職員
読了後にできること
- AIに指示を出す「プロンプト」の基本を理解し、業種別の実務に当てはめられる
- 多言語案内・SNS発信・商品説明・問い合わせ対応など具体的な用途で今日からAIを使い始められる
- AIに入れてはいけない情報・品質チェックの方法を把握し、安心して運用できる
久慈市の地域資源とAI活用の接点
久慈市は岩手県北部に位置し、三陸北リアス海岸国立公園の北端にあたります。地域の主な産業・観光資源として、広く知られているのは以下の通りです。
- 琥珀:世界最古級(約8,500〜9,000万年前・中生代白亜紀後期)の琥珀を展示・体験できる国内唯一の専門館「久慈琥珀博物館」が立地。宝飾品や化石発掘体験でも知られる。
- 北限の海女:小袖海岸で素潜り漁(「かつぎ」)を続ける海女の漁法は、久慈市の無形民俗文化財に指定。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年放映)の主要ロケ地として全国に知られ、小袖海女センターが観光拠点となっている。
- 水産資源:三陸沖はウニ・ホヤ・ホタテなどの一大産地。久慈湾では地元のヤマブドウを餌に使ったブランド養殖サーモン「琥珀サーモン」も水揚げされている。
- 観光拠点:久慈地下水族科学館「もぐらんぴあ」、三陸鉄道リアス線(久慈〜宮古)、久慈秋まつりなど。
- ものづくり・地場産業:久慈地区拠点工業団地を核とした製造業・加工業のほか、小久慈焼(陶芸)などの工芸も存在する。
これらの産業はいずれも「情報発信力」と「外部への説明力」が競争力の鍵になります。AIは文章を短時間で生成・翻訳・編集できるため、小規模事業者が一人でこなすには時間がかかりすぎていた多言語案内・SNS発信・商品説明・問い合わせ対応の「文章仕事」を大幅に省力化できます。

観光・宿泊・飲食:多言語対応とモデルコース発信
岩手県では、2024年に台湾からの観光客が県内外国人観光客の約6割を占め、インバウンドが過去最多水準を更新しています(参考:岩手県観光統計)。三陸鉄道の観光列車「ひなび(陽旅)」など北リアスエリアの観光網整備も進む中、久慈市内の観光施設・宿泊・飲食でも多言語の案内情報整備が急務です。
観光施設や宿の担当者が日常的に直面するのは「英語・中国語の案内文を書く時間がない」「SNSで発信したいが文章が思い浮かばない」「モデルコースの文章を作りたいが観光パンフレット頼み」といった課題です。AIはこれらをすべて支援できます。
たとえば、久慈琥珀博物館や小袖海女センターを組み合わせた「日帰り観光モデルコース」の案内文を作る場面を考えてみましょう。従来であれば観光協会のパンフレット担当者が時間をかけて執筆し、翻訳会社に発注して英語・中国語版を作っていたところを、AIを使えば担当者が自分で下書きを作り、多言語版も数分で生成できます。完成品として使うのではなく「第一稿を瞬時に用意してもらい、最終確認は人間が行う」という使い方が現実的です。
また、宿泊施設・民宿では「チェックイン案内・部屋の使い方・禁止事項・近隣のおすすめスポット」をまとめた「館内インフォメーション」のPDFを多言語で整備したいというニーズが高いです。AIに日本語の館内案内文を入力するだけで、英語・繁体字中国語・簡体字中国語・韓国語への翻訳が数分でできます。翻訳の品質確認には、Google翻訳との照合や、可能であればネイティブスピーカーへの確認を組み合わせることを推奨します。
プロンプト例①:観光施設の英語案内文を作る
以下の観光施設の案内文を英語に翻訳してください。観光客向けのわかりやすい文体で、200語程度にまとめてください。
【施設名】久慈琥珀博物館
【内容】岩手県久慈市にある国内唯一の琥珀専門博物館。約8,500万年前の世界最古級の琥珀を展示。琥珀発掘体験・アクセサリー加工体験あり。開館時間9:00〜17:00、入館料500円(高校生以上)。
プロンプト例②:SNS用の観光発信文を作る(日本語)
以下の内容をもとに、Instagramに投稿する観光PRの日本語キャプション文を3パターン作ってください。ハッシュタグは不要です。各パターン100〜150字程度で、来訪意欲が高まるような表現にしてください。
【内容】北限の海女の素潜り実演(7〜9月の土日祝日)。小袖海女センター(久慈市)で間近に見られる。NHK朝ドラ「あまちゃん」ロケ地。
観光分野でのAI活用手順
- 発信したい施設・イベント・商品の「事実情報」をメモ帳やスマホのメモにまとめる(名称・場所・特徴・開催時期・料金など)
- ChatGPTや Claude などのAIチャットを開く(スマホのブラウザでも可)
- プロンプト例のテンプレートに①でまとめた情報を当てはめてAIに送る
- 生成された文章を読み、事実と合っているか・おかしな表現がないかを確認する
- 必要に応じて「もう少し短く」「子ども向けの表現で」などと追加指示して調整する
- 確認後、SNSや印刷物・ウェブサイトに使用する
水産業:商品説明・EC文・鮮度訴求文
久慈湾産のウニ・ホヤ・ホタテ、そして独自のブランド養殖サーモン「琥珀サーモン」(ヤマブドウを餌に使用し久慈湾で養殖)は、産地ストーリーが商品の差別化要因になります。しかし、産直サイトのECページや道の駅POPの文章を毎回新しく書くのは手間がかかります。AIを使えば商品のこだわりをわかりやすく言語化できます。
三陸の水産物は「鮮度」と「産地ストーリー」の両方で価値が決まります。久慈のウニは北三陸の荒海で育ち、ミルク瓶入りで販売されるスタイルが全国の産直ファンに知られています。ホヤはクセのある風味ゆえに「どう食べればよいか」の説明が購入障壁になりやすく、AIを使ったわかりやすい食べ方説明文が効果的です。養殖の琥珀サーモンは「ヤマブドウを飼料に使っている」「久慈湾育ち」という物語性をそのままECの商品説明に活かすことができます。
水産加工品(瓶詰め・干物・燻製など)のギフト向けECページでは、贈り物としての価値訴求文も重要です。「誰に・どんなシーンで贈るか」を指定してAIに文章を作らせると、母の日・お中元・お歳暮など季節ごとのバリエーションも簡単に揃えられます。
プロンプト例③:水産物のEC商品説明文を作る
以下の水産物の産直サイト用商品説明文を作成してください。購入意欲が高まるよう、産地のストーリーや食べ方もふくめて300〜400字でまとめてください。
【商品名】久慈産 琥珀サーモン(養殖)
【特徴】岩手県久慈湾で養殖。餌にヤマブドウを一部使用。脂のりがよく、臭みが少ない。刺身・カルパッチョ・塩焼きなどに向く。
【産地のストーリー】琥珀の産地として知られる久慈市で育てられ、地域の名産「琥珀」にちなんで命名。
プロンプト例④:漁師・海女のSNS発信文を作る
以下の内容を、漁師・海女の一人称で書いたInstagram投稿文(200字以内)にしてください。臨場感があり、三陸の現場のリアルが伝わるような文体で書いてください。ハッシュタグは不要です。
【内容】朝4時に小袖海岸を出発して素潜りでウニを採ってきた。今日の海は透明度が高く、ウニがたくさんいた。これから市場に持っていく。
水産業でのAI活用手順
- 商品名・産地・特徴(味・食感・こだわり)・食べ方を箇条書きでまとめる
- 「この商品を買いたい人はどんな人か」(主婦・贈り物用・飲食店仕入れなど)を決める
- AIのプロンプトに①②の情報を入れて商品説明文を生成する
- 生成文に含まれる数値・認証・産地名が正確かどうか自分で確認する(特に産地偽装につながる誤記に注意)
- 文章を産直サイト・道の駅POP・SNSの各フォーマットに合わせて調整して使う
小売業・商店街:接客FAQ・チラシ文・告知文
久慈市の中心市街地では、経営者の高齢化・後継者不足を背景に空き店舗が増えており、商店街の活性化が課題となっています(出典:久慈市中心市街地活性化基本計画)。残る店舗でも「人手が足りない中でSNSやチラシの文章も作らなければならない」という声は多く聞かれます。AIは個人商店・小売店でも今すぐ使える実務ツールです。
地域の小売店でAIが最も活きる場面の一つが、「問い合わせ対応文・FAQ」の整備です。「今の営業時間は?」「駐車場はありますか?」「配送できますか?」といったよくある問い合わせへの回答文を、AIを使って事前に整備しておけば、ウェブサイト・LINE公式アカウント・Googleビジネスプロフィールで自動的に対応できます。特に久慈秋まつり(毎年9月に開催される久慈市の伝統的なお祭り)やゴールデンウィーク前後などの繁忙期には、問い合わせが集中しがちです。事前に「よくある質問と回答集」を整備しておくことで、繁忙期の負担を大幅に軽減できます。
また、琥珀アクセサリー・三陸の水産加工品・地元農産物など久慈産の土産品を扱う店舗では、「なぜこの商品が地域の名産なのか」というストーリーを簡潔にまとめたPOP文・ウェブ説明文が購買に直結します。AIに「地元産・手作り・歴史的背景」を織り込んで説明文を作らせると、観光客の心に響く言葉が短時間で整います。
プロンプト例⑤:セール・イベントの告知チラシ文を作る
以下の内容をもとに、地域の小売店のチラシ(A5サイズ)に使う告知文を作ってください。地元のお客様に向けた親しみやすい文体で、200字以内にまとめてください。
【イベント名】夏の感謝セール
【期間】7月19日(土)〜8月10日(日)
【内容】全品10〜30%オフ、先着50名に久慈産ウニの缶詰をプレゼント
【店舗】久慈市中心部の食品雑貨店
プロンプト例⑥:接客FAQ(よくある質問)を作る
当店(久慈市内の郷土工芸品店)のウェブサイトに掲載するFAQを作成してください。以下の情報をもとに、よくある質問と回答を5件作ってください。お客様目線でわかりやすく書いてください。
【店舗情報】
・営業時間:10:00〜18:00(水曜定休)
・駐車場:あり(5台)
・配送:全国発送可(送料一律800円)
・支払い:現金・クレジットカード・PayPay対応
・商品:小久慈焼・琥珀アクセサリー・三陸水産加工品など
ものづくり・製造・工芸:技術説明・見積もり補助・作業記録
久慈市には久慈地区拠点工業団地を中心とした製造業・加工業が立地しています。また、小久慈焼(地元産の土を用いた陶芸・久慈市の伝統工芸)のような工芸品産業もあります。これらの事業者にとってAIが役立つのは、専門知識を持たない発注担当者や一般消費者向けに「自社の技術や商品を平易な言葉で説明する文章」を作る場面です。
製造業・加工業では、顧客向けの提案書や見積もりの補足説明文など「技術的な内容を非技術者向けに説明する文章」の作成が担当者の大きな負担になりがちです。AIに「以下の技術内容を、製品を初めて検討する企業の購買担当者向けに300字でわかりやすく説明してください」と指示するだけで、わかりやすい提案文の下書きを短時間で作れます。
工芸品の分野では、小久慈焼のような地場産品を扱う窯元・販売店において、「この焼き物がどんな材料からどんな工程で作られているか」を観光客向けにわかりやすく伝える展示パネル・ウェブ説明文・体験プログラムの案内文の作成にAIが活用できます。また、外国語への翻訳にも応用でき、久慈市を訪れる外国人観光客向けの英語・中国語の工芸体験案内文も短時間で作成できます。
プロンプト例⑦:工芸品・製品の説明文を一般向けに書き直す
以下の製品説明文を、陶芸に詳しくない一般の消費者が読んでもわかるように、やさしい言葉で書き直してください。300字程度でまとめてください。
【元の説明】小久慈焼は、久慈市小久慈地区産の鉄分を多く含む土を使用した陶器で、還元焼成により独特の青みがかった発色が特徴です。日常使いの器から茶器まで幅広いラインナップを揃え、地元窯元で一点一点手作りされています。
ものづくり分野でのAI活用手順
- 説明したい技術・製品・工程について、自分が知っている情報を箇条書きで書き出す
- 「誰向けに説明するか」(一般消費者・企業の購買担当・観光客など)を明確にする
- AIに「以下を○○向けに、わかりやすく○字でまとめてください」と指示する
- 生成された文章に技術的な誤りや事実の間違いがないか確認する(専門家目線のチェック必須)
- ウェブサイト・カタログ・提案書・展示パネルなど用途別に使い分ける
地域発信・多言語対応:SNS・プレスリリース・外国語案内
三陸観光全体でインバウンド需要が高まる中、久慈市を訪れる台湾・東アジアの観光客向けの多言語案内は引き続き整備が求められています。また、地元メディアや観光PR向けのプレスリリース・ニュースリリースの草案も、AIが大幅に効率化できる仕事です。
地方自治体・観光協会・地域の団体では、イベント告知・補助金情報・地域ニュースを発信する際、毎回文章を一から書き直す工数が課題になります。AIを使えば「イベントの5W1H(誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのように)」を入力するだけで告知文の下書きが瞬時に完成します。プレスリリースのひな形作成にも使えます。
特に久慈秋まつりや、海女実演(7〜9月の土日祝日)、琥珀博物館の体験イベントなど、季節ごとのイベント情報を多言語で発信するコストは小規模な自治体・観光協会には重くのしかかります。AIに日本語の告知文を渡し「英語・繁体字中国語・韓国語に翻訳してください」と指示するだけで、4言語を一気に揃えることができます。正確性の最終確認は人間が行う前提ですが、翻訳外注費用と時間を大幅に削減できます。
プロンプト例⑧:観光案内の中国語(繁体字)翻訳を作る
以下の日本語の観光案内文を、台湾の観光客向けの繁体字中国語に翻訳してください。わかりやすく自然な表現を使ってください。
【元の日本語】
小袖海女センターでは、7月から9月の土日祝日に「北限の海女」による素潜り実演をご覧いただけます。NHK朝ドラ「あまちゃん」のロケ地としても知られるこの場所で、海女たちの伝統漁法を間近で体験してください。入館無料です。
地域発信でのAI活用手順(SNS・広報向け)
- 発信したい「出来事・ニュース・イベント」の事実情報(5W1H)を整理する
- 発信先のメディア(Facebook・Instagram・X・地域新聞・観光サイト)を決める
- AIに「○○向けの告知文を○字でまとめてください」と指示し、文章を生成する
- 生成された文章に固有名詞・日時・地名の誤りがないか確認する
- 写真や動画と組み合わせて投稿する
- 反応(いいね・シェア・コメント)を記録し、次回の発信に活かす
AI活用でよくある失敗パターンと対策
AIは便利ですが、使い方を間違えると逆効果になることがあります。久慈市の現場でよく起きやすい失敗と正しい対応を整理します。
失敗①:生成文の内容を確認せずそのまま使う
❌ 「AIが作った英語の案内文だから正確だろう」と無確認で使ったら、施設名の綴りや営業時間が間違っていた。
⭕ 生成文は必ず「自分で確認してから使う」が大原則。固有名詞(施設名・地名・人名)・数字(料金・時間・距離)・日付は特に慎重にチェックする。
失敗②:個人情報・機密情報をAIに入力する
❌ 「お客様の名前と電話番号・住所をAIに入れてお礼状の文章を作った」→ 個人情報が外部サービスに送信されてしまう。
⭕ AIには「氏名」「連絡先」「購入履歴」などの個人情報を入力しない。「〇〇様」「お客様」などの匿名表現に置き換えてからプロンプトに使う。
失敗③:架空の事例・数値をAIが生成してもそのまま採用する
❌ 「AIが『当施設は年間10万人が来場』と書いた」→ 実際の来場者数と大きく異なる数字を観光サイトに掲載してしまった。
⭕ 数値・実績・認証はAIに生成させず、自分が把握している事実だけを盛り込む。AIには「文体・構成・翻訳」を担当させ、数字の根拠は自分で管理する。
失敗④:一度作った文章を「更新しない」まま使い続ける
❌ 昨年AIで作ったイベント案内文の「日付」を更新し忘れて、古い情報をSNSに投稿してしまった。
⭕ AI生成文はひな形として管理し、毎回「日付・料金・営業時間・担当者」など変動情報は最新の情報に手動で更新してから使う。
活用できる補助金:デジタル化・AI導入補助金2026
中小企業庁が運営する「デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)」は、中小企業・小規模事業者のITツール・AI導入を支援する補助金です。AIを含むソフトウェア・サービスの導入費用が補助対象となり、最大補助額は450万円(補助率・条件は事業者区分や申請枠によって異なります)。観光地域づくり法人(DMO)など地域の観光振興団体も「複数者連携枠」で対象になります。
令和8年度(2026年度)に名称変更されたこの補助金では、生成AIを活用したシステムも補助対象として明確化されました。観光業・水産業・製造業・小売業いずれの事業者も対象となり得ますが、補助を受けるには「SMRJ(独立行政法人中小企業基盤整備機構)の補助金事務局ポータルサイト」に登録されたITベンダーのツールを使う必要があります。
久慈市内でAI活用を検討する事業者は、まず久慈商工会議所や岩手県中小企業振興センターへの相談が有効です。補助金申請の要件・申請窓口・スケジュールについては、国の制度と県・市独自の支援制度が重なる場合もあるため、最新の情報は各公式窓口で確認してください。
注意:補助金の条件・金額・締め切りは年度ごとに変更されます。本記事の内容は2026年5月時点の公知情報をもとにしていますが、申請前には必ず公式の最新情報をご確認ください。
AIに入れてはいけない情報・品質の確かめ方
入れてはいけない情報
- お客様・取引先の氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報
- 自社の売上・仕入れ先・取引先名など社外秘の経営情報
- 補助金申請書類の個人番号(マイナンバー)・法人番号・口座情報
- パスワード・認証情報・APIキーなどのシステム管理情報
品質の確かめ方(公開前チェックリスト)
- 固有名詞(施設名・地名・商品名)の表記が正しいか
- 料金・時間・日付などの数値が現在の情報と一致しているか
- 翻訳文の場合、意味が正確に伝わっているか(ネイティブまたは信頼できる翻訳ツールで二重確認を推奨)
- 問い合わせ先・URLなどの連絡情報が正確か
- 差別的・不適切な表現が含まれていないか
まとめ:久慈市の現場で今日から使えるAI活用の第一歩
久慈市には、琥珀・北限の海女・三陸の水産・北リアスの自然景観・久慈秋まつりなど、全国・世界に発信できる固有の地域資源があります。AIは「その魅力を言葉にする手間」を大幅に省いてくれる道具です。
本記事で紹介したAI活用の入り口を、分野別に整理します。
- 観光・宿泊・飲食:多言語案内文・館内インフォメーション・モデルコース紹介文・SNS発信文の作成
- 水産業:EC商品説明文・産地ストーリー文・贈り物向けギフト説明・食べ方案内
- 小売業・商店街:チラシ告知文・FAQ整備・商品POP・Googleビジネスプロフィール説明文
- ものづくり・工芸:提案文・技術説明文・展示パネル・体験プログラム案内
- 地域発信:多言語イベント告知・プレスリリース草案・SNS告知文
どの業種でも共通して言えるのは、「AIは事実確認をしない」ということです。数字・固有名詞・日時の正確さは人間が責任を持ってチェックする必要があります。AIを「文章の下書き担当」として使い、最終確認は人間が行うという役割分担を意識することが、安全で効果的な活用の鍵です。
まず取り組みやすいのは、「今すでにある案内文・商品説明・SNS投稿」の英語翻訳・文章改善です。本記事のプロンプト例を1つコピーして、今日の業務に当てはめてみてください。難しい設定や月額費用は必要なく、ChatGPTの無料プランでも本記事のプロンプト例は使えます。
「どこから始めればよいかわからない」「自社に合ったAI活用の方法を相談したい」という方は、Uravation(ウラベーション)にお気軽にご相談ください。岩手を含む地方の中小企業・観光事業者向けのAI研修・導入支援を行っています。
参考・出典
- 久慈市公式ウェブサイト「北限の海女」
https://www.city.kuji.lg.jp/kanko_bunka_sports/kanko/3/1/3675.html - 久慈琥珀博物館 公式サイト
https://www.kuji.co.jp/museum - 中小企業庁 デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)公式ポータル
https://it-shien.smrj.go.jp/ - 岩手県公式ウェブサイト(観光統計)
https://www.pref.iwate.jp/